傷ついた日本人へ

傷ついた日本人へ
著 ダライ・ラマ14世

仏教が科学や哲学に近いというのも理解できる…盲信的になることに慎重さを求めるなど一神教にはない親近感も感じる…相変わらず「おせっかい」な部分はあるがそれは避けられないスタイルなのだろう…切り取られた学問ではなくすべてを網羅するとなると生き方まで踏み込まざるをえない…ただ我が強い自分には少々相性が悪いかもしれない…反面、内容に関しては通じるものが多い…やはり日本人なのかな…
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ཏཱ་ལའི་བླ་མ་

✦ 「空」…あらゆる物事に実体はない
あらゆる事象はすべて関係していて独立したものはない…イデアや物自体はないということだろう…差異しかないということ…あるとするならすべてはひとつとして「在る」のだと思う…それぞれは関係の中で見えてくる相対的なもの…それぞれの実体はない…
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ཏཱ་ལའི་བླ་མ་

✦ 仏教は神の存在を認めていない
仏教は神の存在を認めていない…幸福や真実は学び修行することによって自分で見つけないといけない…仏教は神に誓い従うこととは無縁…ある意味信仰とも呼べないのかもしれない…このへんの敢えて退けるところには潔さを感じる…それでも気になるのはやはり修行や説教の存在であり、実際多くの信者がいること…通常の勉学にはない主従関係…信者は盲目的に頼り過ぎてはいないか…自分で考えることを怠ってはいないか…哲学や科学における授業とか講義なのかもしれないが、それにしても依存体質を感じる…自由を奪われた囚人といえば言い過ぎなのだが…宗教全般に言えること…
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ཏཱ་ལའི་བླ་མ་

宗教は好きになれない…上から語りかけるからだ…科学や哲学は共通了解できる領域内の話だと思うが、宗教はその先に入り込もうとする…言わば「おせっかい」なのだ…他人の生き方に踏み込もうとする…答えは自分で見つける或いは創るものだろう…ただ Dalai Lama によると仏教は哲学や科学の要素が強いという…
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THEORY

例えば地球温暖化は温室効果ガスのせいとかそうでないとか、ヨーグルトは体にイイとか悪いとか…この手の話は得てして水掛け論になりがちだ…データを証拠にこれこそ真実だと言わんばかりで、立派な学者同士でも話が噛み合わない…私たち素人は自分に都合のいい結果だけを探し出し、一般化されるころには自分が間違っていたとしてもその過去を当然のように忘れる…都合が良すぎる?…薄っぺらい消費社会にも通じる…「長生きできる」とか「痩せる」とか…いつの時代も誤解は日常化しているものではあるけど、私たち素人はもっと慎重になるべきなのだろう…
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CELLS

iPS細胞、ES細胞、STAP細胞?…培養技術に期待されているのは臓器だけではない…人類は食肉や皮革製品も直接作ることになるのだろう…ハラリが言う「細胞バーガー」もそのひとつ…人類が生き物を操作した歴史は今に始まったものではない…遡れば23,000年前の農耕にたどり着く…その後畜産や養殖が始まり品種改良や遺伝子組換えを経て、今日ではゲノム編集の倫理的問題が問われている…
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STATE DI ECCEZIONE

✤ 例外状態

国の始まりと維持に関わる話…
法の正当性または妥当性に関する話…
そして今日の国家の在り方に関する話…

ドイツでは動物の殺処分がゼロだと言われているが、野良猫は住民による処分に任されているらしい…日本におけるネズミやゴキブリのようなものか…それはつまり対象を絞り込むことで殺処分ゼロを維持していることになる…生政治も同じ…生を囲い込むことで排除している…
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POTENZA

✤ 潜勢力

アリストテレスに倣って…
◆ 現勢力(現勢態/エネルゲイア)…可能性が実現した状態
◆ 潜勢力(潜勢態/デュナミス)…まだ実現していない可能性の状態
潜勢力とは何らかの状態/領域であり、それ自身が可能性であり能力と解釈できる…

思考や記憶や技能は潜勢力(潜勢態)であり、文字や言葉は現勢力(現勢態)になる…潜勢力とは極めて私的な領域であり、形を持たず共有/評価できない領域のことだろう

さらに二つの潜勢力を区別している…
◆ できるようになる(習得、成長…)
◆ できるがしない(拒否、停止…)=非の潜勢力=絶対的潜勢力
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Schmitt

Carl Schmitt   1888-1985
Martin Heidegger   1889-1976
Antonio Gramsci   1891-1937
Walter Benjamin   1892-1940

以下シュミットの読み替え…

◆友/敵
社会の中で生きていると幾つもの立場/役割/境遇に立たされる…それらは敵/味方を作る可能性を常に孕んでいて、そこから政治は生まれる…権力をめぐって敵/味方が分かれるのではなく、敵/味方が権力を作る…シュミットは政治を正義とか道徳とは別領域のものと考えていた…善/美/益が味方で、悪/醜/害が敵にはならない…そして人類が存在する限り敵味方の関係は無くならない…つまり国家/政治/戦争は無くならない…主権は国家にあり…
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