UTOPIA

◾️ 第3章 貧困は個人のIQを一三ポイントも低下させる

チェロキーインディアンの経営するカジノが大成功を収めた偶然にも現地の子供たちのメンタルヘルスを調査していたある教授は、カジノの成功によって貧困時代の問題行動が姿を消し学校の成績が向上する様子を目の当たりにする貧しいとなぜ人は間違った判断をするのかサッチャーはかつて貧困を「人格の欠陥」とさえ言った貧困は社会ではなく個人の問題であり自力で解決すべきことだとしかしチェロキーの事例を含め多くの研究結果は置かれた環境が原因であることを示している貧しいと余裕がなくなり焦りや不安が判断を鈍らせる長期的視野が奪われ目先のことだけでせいいっぱいになる
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◾️ 第1章 過去最大の繁栄の中、最大の不幸に悩まされるのはなぜか?

人類はつい最近まで貧しく飢え、不潔で病を抱え、醜かったしかしこの200年の間に突如裕福になり、清潔で健康になった…1820年に84%を占めていた極めて貧しい生活者が現在10%を下回っている貧しかった頃、人々は理想郷を思い描いていたしかしそれを手に入れようとしいる現在、豊穣の地は霧に包まれている私たちの本当の危機は、よりよい暮らしを思い描けなくなっていること子供達は親世代より悪い時代を生きることになると信じている裕福になったのに以前にも増して懸命に働いている政党はどこも似たり寄ったり…10代の最大の健康問題はうつ病資本主義だけでは豊穣の地を維持できない私たちは再びユートピアを描く必要がある
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歴史を眺めると、現代社会はユートピアに見えてくる
ただ手に入れた多くの恩恵はそれに見合った犠牲に支えられてはいないか
犠牲者とは貧困に苦しむ人たちかもしれない
飢餓に苦しむ人たちかもしれない
動物たちかもしれない
森や海や大気かもしれない
私たちの時間かもしれない
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Social Security

■ 日本 1/2

ヨーロッパに於いてはキリスト教の博愛精神が貧困者に対する救貧活動に発展した経緯があった…しかし日本に於いては仏教の「慈悲」や儒教の「仁政」の精神が重視されながらも具体的な福祉活動に至ることはなかった…唯一1643年の江戸幕府による「五人組活動」があるが、社会保障と呼ぶにはまだ十分なものではなかった…
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