The Other Shore
Thich Nhat Hanh
◆ 是故空中無色 無受想行識
東と西はすでにお互いの中に含まれている…わざわざ出会う必要はない…言葉や記号や象徴に対応する姿や形のことを「相」と言う…「相」も色(体)と同じように空である…姿や形(相)を超越すると「私」や「私のもの」として認識できる独立した特質など何もないことが見極められるようになる…
◆ 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界乃至無意識界
現象の十八の領域は、六種の感覚器官(六根)と、六種の感覚の対象(六境)と、六種の意識(六識)からできている…どの領域も単独で存在することはできず、関わり合っている…眼が見ているのではない…眼と形あるものが出会うところに視覚が生じる…考えることは、意識と意識の対象が出会った結果であり、そこに考える主体はない…認識する対象を見ることは、認識する者を見ること…