शून्य

The Other Shore
Thich Nhat Hanh

◆ 是故空中無色 無受想行識

東と西はすでにお互いの中に含まれている…わざわざ出会う必要はない…言葉や記号や象徴に対応する姿や形のことを「相」と言う…「相」も色(体)と同じように空である…姿や形(相)を超越すると「私」や「私のもの」として認識できる独立した特質など何もないことが見極められるようになる…

無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界乃至無意識界

現象の十八の領域は、六種の感覚器官(六根)と、六種の感覚の対象(六境)と、六種の意識(六識)からできている…どの領域も単独で存在することはできず、関わり合っている…眼が見ているのではない…眼と形あるものが出会うところに視覚が生じる…考えることは、意識と意識の対象が出会った結果であり、そこに考える主体はない…認識する対象を見ることは、認識する者を見ること…

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शून्य

The Other Shore
Thich Nhat Hanh

◆ 相即相入

紙は紙以外のすべてからできている…

相即相入とは Thich Nhat Hanh の造語…すべては繋がっていてひとつ…人が切って考えているだけ…人も例外ではない…私は私以外のものでできている…「それ」は「それ以外のすべて」からできている…切り取ったものは切り取ったもの以外のすべてからできている…すべては一つであり且つ Identity を作らない言葉使い…

◆ 観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空

ここからが般若心経の本文…五蘊とは体(色)、感覚(受)、認知(想)、心の形成(行)、意識(識)のこと…人を形成する基本的或いは根本的なものだろう…観自在菩薩はこれらすべて「空」だと言う…実体は無い、単独では存在できないと…人を構成する五蘊も相即相入ということ…

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Gary Yourofsky to Haaretz: ‘Animal Holocaust’ Isn’t Over

原文
https://www.haaretz.com/amp/.premium-animal-holocaust-goes-on-says-vegan-guru-1.5278995

和訳
http://therealarg.blogspot.com/2020/09/Animal-Holocaust-Isnt-Over.html

ハラリによるヨーロフスキーへのインタビュー…
というより殆どそれぞれが自分の考えをぶつけてる…
2013年なので「サピエンス全史」が世に出る前年のものだ…
二人がヴィーガンであることは知っていたが、実際に接点があったことは知らなかった…
テーマ別に要約して、自分なりの解釈を加えてみた…

■テクノロジー/フィクション

人は動物に対し圧倒的に優位な立場だ…
それは何に起因するのか…
優位性にはどのような意味があるのか…
それは今後どういう展開に向かうのか…

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Jouissance

欲動とは…
かつての状態を取り戻そうとすること…
死を志向すること…

享楽とは…
欲動の満足…
人の最大の目標…
緊張の度合いを高めることで得られる気持ちよさ…
快と不快が入り混じった気持ちよさ…
象徴界から排除されたもの…
象徴界の快原理によって抑えられているもの…
不可能なもの…

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le Réel, le symbolique, l’imaginaire

人が世界を作る仕組み…
まやかしを作る仕組み…

現実界とは、語ることが作る空白…
認識の外には何もないのだと考えたい…
いま見えているものが現実…
まやかしと言う現実…

象徴界とは無意識であり、何らかの枠組み、構造…
経験(言葉、社会)によって刻まれて自動化される部分…
本能とは別の、新たに編まれたプログラム…
理解の内容ではなく、理解の仕方…

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objet a

呼吸をするように外部と関わること…
吸って…吐く…
欲求による行為とは…
本能が知っていること…
プログラムされている…

欲望とは…
未熟なエネルギーによるもの…
ヒトは誰であろうと本能が壊れている…
エネルギーは外部との関わりの中で方向付けされ欲望になる…
何らかの達成/獲得後もエネルギー自体が消えることはない…
快楽や喜びはすぐに喪失感に変わる…
方向が消滅するということ…
エネルギーは外部に新たな方向を見出そうとする…
対象aを探す…

欲求とは何らかの周期を描くかのようだ…
欲望はブラックホールを連想させる…

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Democracy

There never was a West: or, democracy emerges from the spaces in between
DAVID GRAEBER

アメリカ独立戦争 1775-1783
フランス革命 1789-1799

■ 第3章 「民主主義的理想」の発生について

「合衆国とフランスで近代的選挙制度を創始した人々は、あからさまな反民主主義者だった。…米仏の創始者たちはともに、歴史的共和主義勢力の側にたって、貴族主義勢力および民主主義勢力に反対していた。そして両国の人々が政治的模範としたのはローマ共和国であって、アテネの民主主義は悪い見本として蔑まされていた。」*デュピュイ=デリの言葉(p55-p56)

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Democracy

There never was a West: or, democracy emerges from the spaces in between
DAVID GRAEBER

■ 第2章 民主主義はアテネで発明されたのではない

民主主義とコンセンサスの意味をより明確にして考えてみよう…民主主義とは多数意見を採用して進めること…コンセンサスは構成員全員の合意によって進めること…

民主主義がギリシャ由来だという説はよく聞く話ではある…しかし物事を進める上では誰もが気づきそうなアイデアに思えるのも事実…人類史をよく観察するならその文明初期において、民主主義はごく稀なケースであり、コンセンサスが多く採用されていたらしい…なぜだろうか…なぜ満場一致という、より困難な方法を選んだのか…グレーバーは次のように推測する…

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