Gandhi

権力は権力者への協力によって生じる…資本家の権力は労働によって発生し、政治家の権力は被統治者の協力によって生まれる…これは権力の本源が実は労働者や人民の側であることを意味している…主権は本来民衆にあり、非協力という方法で権力を取り戻す…

市民社会…政府に直接管理されない自立した社会…市民社会のない状態は全体主義社会となる…ナチスやソ連には市民社会がなかった…また、自立できていない植民地社会も市民社会不在の社会だ…ガンジーは自立した市民社会を作ろうとしていた
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Gandhi

国家そのものが暴力であり、魂のない機械…ガンジーは軍隊を解散し、警察すら設けない組織を描いていた…主権は村にあり、中央機関には「ガイド、相談、監視」の機能しかない…「国家」とは本質的に暴力を備えた組織であり、目指すべきは「国家」とは違う政治形態…
もし日本の第9条を忠実に実現できる組織があるとするなら、それはガンジーの憲法案に示されているのかもしれない
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Gandhi

インドには古くから70万の村があり、それぞれが独立した共和国に等しい機能を備えていた…村をつなぐ組織はあるが命令権はなく、自治は村に任され、治安、安全保障、衣食住に必要なものすべてを地産地消で賄うことができた…その社会のあり方はイギリス植民地時代に大きく変わりつつあったが、ガンジーはまだ復活が可能だと信じていた
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Gandhi

ガンジーは非暴力によって独立を勝ち取った…そして新しい国には軍隊のない平和憲法の適用を構想していた…しかし国民会議のリーダーたちにとって、非暴力が有効なのは独立までに過ぎず、その後の国家運営まで有効な手段であるという認識はなかった…ガンジーは自分が説得できなかったことを悔い絶望した

通常の国家論はマキャベッリの思想に依拠する部分が大きい…国家の再編や創立そして運営には暴力が必要だと…実際、20世紀はホーチミン、カストロ、レーニン…と、暴力革命によって次々と新しい国家君主が生まれた…しかしガンジーだけは非暴力によって独立を勝ち取り、そして国家君主にはならなかった…
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Gandhi

ガンジーに対してふたつの疑念があった…ひとつはカースト制を擁護していたこと、もうひとつは独立後の軍備に関すること…
カーストについては Wikipediaで概要の理解ができる
軍備に関してはどうか…日本との関連も多い

日本国憲法は矛盾している
戦力を持たないはずなのに、自衛隊や駐留米軍が現実に存在している
憲法がまだ基本法として生きているのなら、また生かさなくてはならないのなら、改正するか或いは軍備を見直す必要があるだろう
主張に伴い、軍備を認めるなら徴兵や志願の覚悟があるのか…逆なら自衛隊も米軍の集団自衛もなくていいのか…
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SAPIENS

帝国とは、独自の文化と領土を持った多数の民族を支配下におき、境界が絶えず変動する特徴を持っていた…帝国は大きさや人口や軍事力や独裁制ではなく、多様性と柔軟性によって定義できる…征服された無数の小さい少数民族は長い時間をかけて消化吸収され、固有の文化は徐々に消滅した…
サピエンスは他の社会的動物と同じように自分たち以外を別ものとする民族的排他性を持っている…しかし帝国のイデオロギーは、逆に世界の人々を包み込みさらに面倒を見ようとする…被支配者のための支配…この慈悲深さは征服を正当化するとともに、反乱や抵抗を沈める味方にもなった…滅亡する帝国は、反乱ではなく支配層の内部分裂か外部侵略が要因だった
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SAPIENS

サピエンスは「虚構」という人工的な本能によって、見ず知らずの厖大な人たちが協力できる「文化」というネットワークを作りだした…文化は環境の変化、他文化との交流によって変化する…さらに、虚構に内在する避けられない矛盾に折り合いをつけるかのように変化する…中世の文化は騎士道とキリスト教の間に折り合いをつけられなかった…同様に現代社会も自由と平和に折り合いをつけられずにいる…これらは文化にとって欠点ではない…創造性と活力の源だろう…
文化は統一と分裂を繰り返しながら徐々に大きな枠組みへと拡大していく…多様で異なる文化のようでも、次第に同じ概念で口論し、同じ武器で争うようになる…トマトはメキシコ原産だが、イタリア料理に欠かせない…インディアンが乗る馬はヨーロッパ原産…いずれも文化交流によるものであり、純正はもはやありえない…このようなグローバル化の重要な段階は紀元前1000年紀に訪れていた…サピエンスは全世界と全人類を想像し、普遍的な3つの秩序を発明する…
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SAPIENS

サッカーの試合を可能にしているのは、サピエンスがルールを学んだからであり、決して遺伝子にコードが組み込まれているからではない…ハチやアリはDNAに行動がプログラムされているが、サピエンスはデータベースである脳への書き込みから始めなければならない…しかし脳は容量制限があるとともに新しい生命に引き継ぐこともできない…そして大きな社会は膨大で複雑な情報を必要とする…人類は脳の外にデータを保存する術を手にする…「書記」の誕生
シュメール人による人類初の書記は話し言葉の文字化ではなく、数の記録など限定的なものだった…やがてメソポタミアで楔形文字、エジプトで象形文字という完全な書記体系が確立される…
数理的データの保存や処理においては9世紀以前に発明されたアラビア数字によって飛躍的に効率を上げることになった…アラビア数字は今もなお、世界の最も有力な言語となっている…さらに今日、数理体系は0と1だけの2進法によるコンピューター処理へと進化している…書記とは人間の能力をサポートするものであったが、次第に人間の意識の主人へとなりつつある…
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SAPIENS

1.2万年前、サピエンスの生活は農耕と牧畜によって一変する
それは生命を操作することを意味する
IPS細胞から臓器を再生することと同じだろう
すでに紀元前3千5百年前には、人類による栽培化/家畜化はピークを過ぎていた…

農業は蓄えを含む多くの食料とともに急激な人口増加をもたらした…しかし豊かに思えた生活環境は悪化の一途を辿る…1日の殆どを労働で過ごすようになり、関節炎やヘルニアに悩まされ、定住が感染症の温床になることによって幼い子供が犠牲になった(お粥により離乳が早まり抵抗力が落ちたことも原因)…人口増加は高い死亡率を上回る出生率のおかげだ…貧富の差は拡大し、労働者に返ってくる食料は減り…恵みをもたらすはずの土地は争いを激化させる要因にもなった
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