Броненосец «Потёмкин»

戦艦ポチョムキン(1925)
監督 セルゲイ・エイゼンシュテイン

1905年 ロシア第1革命
1914-1918 第一次世界大戦
1917年 ロシア革命(帝政ロシア→ソビエト連邦)
1925年 「戦艦ポチョムキン」公開

ミサイル巡洋艦「モスクワ」が沈没した…黒海にどうやって軍艦が入ったのかと思ってしまったが、さすがにデカい黒海なので造船所もあるようで…調べるとポチョムキンは黒海の軍艦だった…クリミアのセヴァストポリで造られている…

ソ連時代のプロパガンダ映画なので体制側の目線になっている…腐敗した帝政ロシアを否定し、革命を賛美する内容だ…プーチンはどちらに自分を重ねるのだろうか…

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BREAK, BLAKE

私は世界を作る…
理性は世界を保証する…

世界は意味で構築されている…
意味は力で、力は意味…
そこは現実と呼ばれている…

世界とありのままは違う…
ありのままも見えている…
しかしそこに意味はない…

概念、道具、お金、食料、資源、道徳…
意味が紡いでいるもの…
それらは力であり歪みだ…

田畑や道路や家屋を作るとき、私たちはそれを破壊とは思わない…
少なくとも気にしない…
都合が悪くなるまで破壊と認識することはない…

それらは何処かに蓄積される…
軍備、放射性廃棄物、貧困、ゴミ、病気…
恩恵は何かを犠牲にしている…

国家とは暴力装置であり…
経済とは格差をつくる装置であり…
そして技術は環境を破壊する…

それは通常気づかない…
理性は違う方向を向いている…

私たちは加害者なのだろうか…

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Games Without Frontiers

GAMES WITHOUT FRONTIERS(1980)
PETER GABRIEL

戦争犯罪という言葉がある…
ルールを守りましょうということだ…
暴力は犯罪ではないらしい…

たくさん人を殺すと英雄になれる…
ただし勝たないといけない…
勝てば原爆を落としても大丈夫…

国家の最大の操り人形は権力者だろう…
そもそも国家なんて存在しないのに…
今日も動物たちは簡単に国境を跨いでいる…

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POLICE STATE

■ POLICE STATE(2017)
PUSSY RIOT

■ Vladimir Putin – Putin, Putout(2015)
Klemen Slakonja

Pussy Riot創設者ら「ウクライナDAO(分散型自立組織)」を立ち上げる…
https://coinpost.jp/?p=324311

思った以上に見透かされていたのかもしれない…
もっと耳を傾けるべきなのだろう…
https://www.vogue.co.jp/change/article/nadya-tolokonnikova-alexei-navalny-protests
ナディアの1年前のインタビュー…
ナワリヌイ氏のことを語っている…

P・ライオットはテロだけじゃない…楽曲のクオリティーも高い…なかでも「POLICE STATE」はグッとくる…警官役のセヴィニーはジャームッシュの”The Dead Don’t Die”でも巡査役を演じている…
https://nme-jp.com/news/46068/

もう一曲はスロベニアのコメディアンによるもの…
2015年のアップ…ロシアWC前の作品だ
(設定で和訳表示できる)

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La démocratie aux marges

民主主義の非西洋起源について(2014)
著 デヴィッド・グレーバー
訳 片岡大右

■ 結論 国家の危機

サパティスタはラカンドンの森におおむね多民族的と言えるコミュニティを形成してきた…彼らが身を置いているのは、これまで民主主義的即興の空間と呼んだものの典型例だ…彼らは国家の外に置かれた即興空間の住人に他ならない…彼らのアイデアは、惑星全体に広がる一連の社会運動に途方もないインパクトをもたらしている…彼らが民主主義という言葉を選択するのは、アイデンティティ政治の香りを漂わせるもの全てを拒絶するという意思表示であり、議論や関心の輪をメキシコ内外に広げる意味があった…それは何か特定の言説から生じてきたのではないし、伝統的なマヤの実戦に由来するものでもない…その複数的な起源は、先住民の実戦と様々な潮流のアイデアとの持続的な対話のうちに探し求めるべきだろう…

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SDGs, VEGAN, COP, TTP…

農薬が素晴らしい発明として歓迎されたこともあったのだと思う…
持続可能が今の発明になったに過ぎない…
全ては有用性の中で語られる…
それを捨てる発想ではない…
薬で健康を維持するようなもの…
原発で生活を維持するようなもの…
必要な力技なのかもしれないけど…

今より住みやすく…もっと住みやすく…
それは調和とか共生の感覚とは関係ない…
ただの我がままだ…
地球と同じ環境の星に移住できたら…
きっとSDGsはすぐに捨てられるのだろう…

ヴィーガンにしても動物の権利はこじつけ…
環境保全や健康は有用性つまり果てしない恩恵と犠牲の探求…

地球が温暖化してるとか…
その犯人が二酸化炭素だとか…
その要因が人の活動だとか…
そんなことより人と家畜の異常な個体数…
すでに地球と釣り合っていないのではないか…
いつから二酸化炭素は悪者になってしまったのか…

目先の数字を変えても何も変わらないだろう…
理性(有用性)は釣り合わない…

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El Pepe

■ El Pepe, una vida suprema(2018)
監督 エミール・クストリッツァ

■ ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ(2020)
監督 田部井 一真

一市民と本気で口論するシーンがある…クストリッツァは等身大のホセ・ムヒカを撮ろうとしていた…対して田部井監督の方は監督の思いが伝わる内容になっている…日本との意外な接点も知ることができた…日本でのスピーチでは奥さんの反応見て泣いてしまった…あと日本版のプロデューサーは大島渚さんの御子息である大島新さんだ…

▶︎有名なスピーチより…

「我々は発展するために生まれてきたのではない…幸せになるために地球に生まれてきたのだ…」

「貧乏とは少ししかもっていないことではなく、もっともっとと欲しがることである…」

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Democracy

There never was a West: or, democracy emerges from the spaces in between
DAVID GRAEBER

■ 第4章 相互になされる回収

民主主義を敢えて国家の形態(共和国)と考えるにしろ、それはフランス革命やアメリカ独立によって突然(ギリシャやローマとは関係なく)現れたようなものだ…西洋の伝統とは到底言えない…それどころか西洋の伝統が示すものとは民主主義的理想に反するもの(侵略、奴隷制、産業主義…)の列挙というほかない…西洋文明が自由、平等、人権という諸々の理想の担い手であるというハンチントンの主張は空々しく響く…逆にこの理想の中で、西洋列強に対する闘争のさなか、民族解放の諸運動によって掲げられなかったものを見つけることの方が難しい…このような理想(価値)は特定の道徳的、知的、文化的伝統に帰属するものではなく、この種の相互交流の中から生じてくる…

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ספרות בדיונית

大きな社会を可能にしたのはハラリの言う虚構なのかもしれない…
サピエンスは知らない人と同じ社会で生きることができるようになった…

ハラリは国家、宗教、人権、会社、お金などを虚構と呼んでいる…
言わば「共同幻想」(厳密には幻想ではない)…
吉本氏の意味もそう遠くはないのでは…
しかしそもそもの始まりである「自分」と「世界」も虚構なのだろう…
弓矢もF=maも同じように虚構だ…
道具として加工したものも、概念や法則として抽出したものも…

理性が作りだす世界…
決して偽物ではない…
それらは「在る」とも言えるし「無い」とも言える…

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