SANTÉ

言葉による思考、楽器の演奏…
足でボールを自在に扱い、筆で繊細な文字を書く…
答えを失ったからこそ獲得したものだろう…
アガンベンの言う「しないことができる」ことの恩恵かもしれない…

「できる」には「できない」が隠されている…
同じように健康には必ず病いが隠されている…
健康とは病のあり方に関わるものだろう…

健康を、身体、生活環境、地球環境の指標と考えよう…
それは生命そのものやその活動を維持するための指標…
完全はありえない…病んでいるのがヒトなのだから…
完全な健康はむしろ「健康」とは呼ばない…「自然」だろうか…
そもそも健康とは文明とともに現れた新しい指標だ…

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PARDON

https://news.yahoo.co.jp/articles/c42040ceea91e37aad63398d21469f81baaf80d9

子供の過ち、未体験者の過ち,時代の過ち…
過去に通っていたことは周りも赦していたこと…
今の基準に照らして過ちと断罪するなら、その時代も裁かれて然るべきだろう…
時代は裁けないのではないだろうか…
子供を裁けないように…

ちかごろの過敏な指摘は少し気になるところ…
そこには必ずモラルが存在している…
モラルそのものに問題があるとは思わない…
モラルは繋ぐものだ…
しかし引き裂くものにもなる…

モラルは絶対的なものを振りかざす…
善を振りかざす…
追い詰める…
逆らえない…
銃みたいなもの…

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MATRIX

宗教、国家、経済、技術…
作ったものに翻弄される構図は昔から変わっていない…
未来も変わらないのだろう…

侵略、法による統治、土地の所有、生政治…
ガリレオの逮捕…サドの逮捕…グラムシの逮捕…
椅子とりゲーム…モラル…有用性…

自然の中に見ることのできる競争や犠牲ではない…
囲い込み、奴隷化、家畜化の中にいる…
簡単には巡らない歪んだ世界…
人を、動物を、地球を犠牲にして…
暴力、ゴミ、貧困、病気を吐き出しながら…

何かを誰かを犠牲にする社会に参加している…
どこかに犯人がいるわけではない…
泣き言を言う気もない…
ただ、勝ち抜くことを肯定する気にはなれない…
仕方ないこととして受け入れたり美化したり…
そこにはモラルの落とし穴がある…

私たちは常に加害者になっている…
そして自然な感性にフタをしている…

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What I Talk About When I Talk About Running

ひとりであること…
死と隣り合わせにあること…
拠り所がないということ…
架空であること…

拠り所になるはずの法、モラル、常識、普通…
安定、持続、保証を志向するもの…
それらは逆に責め従えようともする…
曖昧さを許さない…保留を許さない…
終わりの宣告…架空の宣告…無力の宣告…
裁かれる…責められる…笑われる…

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Hockney

David Hockney
That’s the Way I See it

☘︎「ラジオの上にはヨーロッパの地図が貼ってあった。どこの家でも地図を見ながら、連合軍がドイツ国内を進撃するニュースを聞いていたのだ。だから戦争が終われば、ニュースはもう無くなると思っていた。」(p15)

コピーと同じで技術が考え方や感じ方を変えていく…今では情報が大きな武器になってしまった…情報戦という側面もあるが、何を信じていいのか分からない(或いはそんなものはない)という側面も浮き彫りになってきている気がする…

☘︎「作品を通じて何かに近づいてもらいたい…。隔たりを取り除けば、人と人が近づき、お互いが同じひとつの存在であることに気づき始める。」(p15)

作品とは触れることで何かを変えることができる装置だ…
宛名のない手紙のようなもの…

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Eating Animals

イーティング・アニマル(2009)
著 ジョナサン・サフラン・フォア
訳 黒川 由美

我が町にも食肉加工場はある…
検査機関も併設されている…
平日は数百メートル先まで豚の鳴き声が聞こえる…
革製品を扱う工場もある…海外からの注文も多い…
工場は原発や米軍基地のようなものだ…
住民の生活を支えている…

動物の犠牲に関わるものを今すぐすべて否定することはできない…
社会全体が少しずつ別の選択をするよう願うだけだ…
おそらく正解とは頭の中の出来事に過ぎないのだろうし…
何にしろ穏やかな気持ちでいたい…
人同士の軋轢も、動物の犠牲もないのが理想だ…

人は「食事をする」動物だと著者は言う…
さらに言うなら「食べ物を作る」唯一の動物だろう…
自然界に「食べ物」は存在しない…
食べる行為があるだけだ…

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Ein Bericht für eine Akademie

ある学会報告(1917)
著 フランツ・カフカ
訳 池内 紀編

ペーターは「出口」を求めていた…それは文明社会への「入り口」でもあり、順応、適応を意味している…さらにペーターは「出口」が「自由」と同義ではないことを強調する…人は自由を求めるが、それは見当違いの身の丈に合わない背伸びと言わんばかりだ…自然の本性に逆らっていると…

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Fellow

■ われらみな食人種(「われらみな食人種」所収 )
■ 狂牛病の教訓(「われらみな食人種」所収 )
著 クロード・レヴィ=ストロース
監訳 渡辺公三
訳 泉克典

人は人を食べたいとは思わないだろう…
同じ理由で食べたくない動物たちがいる…

人は同胞を食べない…コーラ・ダイアモンドが見ているのは剥き出しの直感的な感覚だ…しかしレヴィ=ストロースが示すのは人によるカニバリズムの実態…単に愚かな行為、野蛮な行為として切り捨てられるものではないと言う…その意味合いも多様だ…栄養源、弔い、報復、魔術…ただそれらは逆に”超えることの重さ”を暗に示しているように思える…動物も人も供儀を通して神に捧げられた…動物の犠牲にもカニバリズム的意味合いが含まれていた…

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La Pensée sauvage

神話的思考と科学的思考
(「われらみな食人種」所収 )
著 クロード・レヴィ=ストロース
監訳 渡辺公三
訳 泉克典

神話的思考と科学的思考…
前者は未開社会に、後者は文明社会に特徴的に見られるもの…
前者は「野生の思考」とも呼ばれている…

自分の視点で書くと…

思考そのものに主導的要素はない…
他の何かに主導権を握られている…
例えば神、権力、立場、欲望、損得、怨恨、気分などに依存している…
思考とは情報量、計算速度にもよるが、計算装置以上のものではない…
常に合理的なのが思考であり、しかし思考は答えを失っている…

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Division

分裂は個(孤)を作る…

個は引き合うものだ…
分裂によって生まれた情動…
分裂と逆向きのベクトルを持った何か…
個は個であろうとするが、逆に引き合ってもいる…
引き合い、それが絶たれる苦しみ…
身近な個の消失は悲しさ恐怖を伴う…

分裂は歪みを作る…

分裂によって人は答えを失う…
答えをめぐって理性が始まる…
理性とは答えがない状態に寄り添う何かだ…
理性は繋げようとする…集めようとする…
答えを見つけようとする…
それも分裂と逆向きのベクトルを持っている…
ただし巡りから逸れたままだ…
答えを取り戻すことはない…

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