Fellow

■ われらみな食人種(「われらみな食人種」所収 )
■ 狂牛病の教訓(「われらみな食人種」所収 )
著 クロード・レヴィ=ストロース
監訳 渡辺公三
訳 泉克典

人は人を食べたいとは思わないだろう…
同じ理由で食べたくない動物たちがいる…

人は同胞を食べない…コーラ・ダイアモンドが見ているのは剥き出しの直感的な感覚だ…しかしレヴィ=ストロースが示すのは人によるカニバリズムの実態…単に愚かな行為、野蛮な行為として切り捨てられるものではないと言う…その意味合いも多様だ…栄養源、弔い、報復、魔術…ただそれらは逆に”超えることの重さ”を暗に示しているように思える…動物も人も供儀を通して神に捧げられた…動物の犠牲にもカニバリズム的意味合いが含まれていた…

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La Pensée sauvage

神話的思考と科学的思考
(「われらみな食人種」所収 )
著 クロード・レヴィ=ストロース
監訳 渡辺公三
訳 泉克典

神話的思考と科学的思考…
前者は未開社会に、後者は文明社会に特徴的に見られるもの…
前者は「野生の思考」とも呼ばれている…

自分の視点で書くと…

思考そのものに主導的要素はない…
他の何かに主導権を握られている…
例えば神、権力、立場、欲望、損得、怨恨、気分などに依存している…
思考とは情報量、計算速度にもよるが、計算装置以上のものではない…
常に合理的なのが思考であり、しかし思考は答えを失っている…

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Division

分裂は個(孤)を作る…

個は引き合うものだ…
分裂によって生まれた情動…
分裂と逆向きのベクトルを持った何か…
個は個であろうとするが、逆に引き合ってもいる…
引き合い、それが絶たれる苦しみ…
身近な個の消失は悲しさ恐怖を伴う…

分裂は歪みを作る…

分裂によって人は答えを失う…
答えをめぐって理性が始まる…
理性とは答えがない状態に寄り添う何かだ…
理性は繋げようとする…集めようとする…
答えを見つけようとする…
それも分裂と逆向きのベクトルを持っている…
ただし巡りから逸れたままだ…
答えを取り戻すことはない…

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LIVESTOCK

家畜の生には理由がある…

家畜は有用性に取り込まれている…
自然の巡りから切り離されている…
水の中の水ではなくなっている…

人も同じ過程を辿っている…
自己と世界が出現したとき、有用性の世界に入り込んだ…
自然の巡りから切り離された…

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Scham

どんな出来事も大したことではない…
そういう側面を拭い去ることはできない…

戦争にしろ、津波にしろ…
家族の死にしろ、自分の死にしろ…
動物を食べることにしろ、食べないことにしろ…
動物を食べるなと騒ぐことにしろ…

覚えているものは誰もいなくなる…
蟻たちは今日も国境を簡単に跨ぐ…

人はここ地球でいったい何に拘っているのか…

喜びがあるか…
心地よいか…

人は自分が生み出す歪みを感じ取れない…
ありのままの感性も忘れてしまう…

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SPINOZA

スピノザの哲学は隅々まで仏教なのだと感じる…これほど酷似していれば違いよりも大筋の方に配慮すべきではないだろうか…共通する言葉や理屈を追いかける必要もないし、スピノザとか仏教とかも忘れて…

■ 汎神論/無神論

神とは、すなわち自然のこと…人の形をしてたり、この世を作った存在ではない…すべては一つ…別に神でもいいしそうでなくてもいい…世界、自然、宇宙、真理、実体…全部同じこと…ただ「世界」は「私」と対の言葉として馴染むし、「自然」は森や海を連想してしまう…使い分けるならとりあえず「実際」とか「一切」でもいい…

水は水として生じかつ滅する…
しかし実体としては生ずることも滅することもない…

仏教の言葉ではなくスピノザの言葉だ…
人も同じように実体として生まれることも消えることもない…

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LIFE

社会は有用性で動いている…
成功、達成、獲得、勝利…
つまり強者、勝者、富者の論理で動いている…
そうでない社会は衰退する…
すなわち、弱者、敗者、貧者は周辺の住人となる…
人は中心に正解を見るようになる…

有用性の世界とは、理性が作り出す世界だ…
道具が生まれ、所有が始まる…
その光景を自然の中に見ることはできない…
理性が作り出す異質な世界…
自然界に同種による同様の競争や弱肉強食はない…
生態ピラミッドの縦構造は異種間のつながりをあらわしている…

異質さは必ず何らかの歪みを生む…
暴力、ゴミ、病気、貧困…
それらを周辺に追いやりながら社会は生き抜こうとする…
それらは常に生産され、常に周辺に追いやられ、常に消滅するか蓄積される…
社会の維持に必要な排泄物…

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We Should All Be Feminists

男も女もみんなフェミニストでなきゃ(2017)
著 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ
訳 くぼた のぞみ

フェミニズムの理想はフェミニズムが無くなることだろう…
それは可能だろうか…

理解と誤解は分かち難い…
差別と区別の線引きも曖昧だ…
すれ違いや隙間が作る力学・規範は欠かせない…

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ミノタウロスの皿

ミノタウロスの皿(漫画1969 アニメ1990)
作 藤子・F・不二雄

「ドラえもん」「パーマン」のF先生の作品…
「ハットリくん」「怪物くん」のA先生じゃない…
ベジタリアンはA先生の方…

主人公は結局理解したのだろうか…
理解して渋々すべてを受け入れたのだろうか…
それとも気づいていないのだろうか…
気づかないのも示唆的ではあるけど…

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The Invention of Solitude

孤独の発明(1982)
著 ポール・オースター
訳 柴田元幸

前半は一人称…冒頭の2枚の写真が事実であることを教えてくれる…親子の歴史が次第に鮮明になっていく…後半は三人称…偶然の一致に引き寄せられながら記憶と考察の断片が交錯する…話は飛ぶし不快になりそうな気もするが不思議と馴染んだ…意外に人の内側はそういう挙動なのかもしれない…そもそも読むという行為がそういうことなのか…

フロイトの「無意味なもの」についての考察で「意味の不在こそ第一原理である」「彼は言うことを意味する」と綴っている…この本が、作家としての或いは後続の作品(物語)に対する宣言のようなのものに思えてきた…

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