The Invention of Solitude

孤独の発明(1982)
著 ポール・オースター
訳 柴田元幸

前半は一人称…冒頭の2枚の写真が事実であることを教えてくれる…親子の歴史が次第に鮮明になっていく…後半は三人称…偶然の一致に引き寄せられながら記憶と考察の断片が交錯する…話は飛ぶし不快になりそうな気もするが不思議と馴染んだ…意外に人の内側はそういう挙動なのかもしれない…そもそも読むという行為がそういうことなのか…

フロイトの「無意味なもの」についての考察で「意味の不在こそ第一原理である」「彼は言うことを意味する」と綴っている…この本が、作家としての或いは後続の作品(物語)に対する宣言のようなのものに思えてきた…

自己と世界は一対一の関係だ…私が生まれた時に世界も生まれる…私が無くなれば世界も無くなる…私と世界がいっぱいあるとかそんな話じゃない…私と世界とはそういう在り方であり、科学はそのことを教えてくれない…

私とは世界を作る装置であり、まやかしを作る装置であり、自然の世界から見ると異質なものを作り出す装置だ異質さは元に戻ろうとする理性は必死に孤独になろうとするが、相反する力が作用する

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