◆教育
アーミッシュの子供たちは14歳までに8年制義務教育(合衆国認可)を受ける…学校にはひとつの教室しかなく8学年全員(30名~35名)に対してひとりの女性教師が授業(10分~15分で学年を移動)を行う…生徒達は「学者」と呼ばれる…授業は英語で行い、宗教や理科、体育、性教育はない…運営は父親3~5名で構成された委員会による…校長先生はいない…教師(無免許)はアーミッシュ学校の卒業生で、結婚により教師生活を終える…
◆ラムシュプリンガ
16歳になったアーミッシュは週末になると友人たちと外出する…この時期に異性との交際をはじめ、この舞台は結婚で幕となる…若い時期なので中にはアーミッシュの価値を軽視するものもいるが、10人中9人が最終的に教会にとどまる…よく言われるように完全に外社会に出て寝泊まりするわけではない…
◆相互扶助/自給自足/医療/農業/ビジネス
コミュニティでは、仕事、教育、礼拝、その他多くの活動が相互扶助によって支えられている…政府の援助や商業保険に頼ることもない…医者がいなくても特別なことがない限りは民間療法や自然療法に頼る…ただし出産は非アーミッシュである助産婦の手を借りることになる…また主要な仕事は農業であったが、近年の人口増加と土地高騰により新しい産業が増えてきている…新興産業による収入格差が不平等を招くのではないかと危惧されている…
◆食事/ショッピング
食事に宗教的制限はないため牛肉や鶏肉も好んで食べる…自給自足が基本とはいえ、最近はファーストフード店やコンビニを利用するケースが増えている…インスタント食品、スナック菓子、瓶詰めスープなど市販食品も購入するようになった…
◆車/トラクター/電気
車の所有や運転は禁止されている…しかし車には乗る…非アーミッシュ運転による専用タクシーまである…トラクターで畑に乗り入れることは禁止だが、納屋での使用は許可されている…また外からの電気供給は禁止されているが、水圧や空気圧を利用した自家発電を行なっている…アーミッシュは技術導入による効率アップが家族やコミュニティの崩壊につながることを警戒している…すべて否定するのではなくコミュニティとアイデンティティの維持を最優先に変化を受け入れている…
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一見コミュニティ内で完結しているかのように見えるが、実際は徐々に外部社会が浸透しつつある…土地が不足すれば農作物以外の何かを外でお金に変えて食べていかないといけない…自給自足が崩壊している…出産や車での移動など外部の助けを借りて成立しているものある…そこへさらに新しい技術の波…