キング牧師とマルコムX
著 上坂 昇
寄せて並べるなら…
キング/ガンディー/ビコ/ソロー/日本国憲法
市民的不服従(非暴力的違反行為)
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マルコムX
監督 スパイク・リー
キリスト教もイスラム教も同じユダヤルーツの宗教であり、黒人も白人も同じアフリカルーツのホモ・サピエンス
生まれたばかりの子供は宗教も奴隷制度も引き継いではいない
どのような人種間の意識も宗教も排他的要素を抱えてしまうものであって、差別や争いと結びつきやすい…根本的問題はサピエンスの未熟さかもしれない…
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1.2万年前、サピエンスの生活は農耕と牧畜によって一変する
それは生命を操作することを意味する
IPS細胞から臓器を再生することと同じだろう
すでに紀元前3千5百年前には、人類による栽培化/家畜化はピークを過ぎていた…
農業は蓄えを含む多くの食料とともに急激な人口増加をもたらした…しかし豊かに思えた生活環境は悪化の一途を辿る…1日の殆どを労働で過ごすようになり、関節炎やヘルニアに悩まされ、定住が感染症の温床になることによって幼い子供が犠牲になった(お粥により離乳が早まり抵抗力が落ちたことも原因)…人口増加は高い死亡率を上回る出生率のおかげだ…貧富の差は拡大し、労働者に返ってくる食料は減り…恵みをもたらすはずの土地は争いを激化させる要因にもなった
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私たちサピエンスは20万年前にこの世に現れた…そして農業が開始される1万2千年前まで、私たちは狩猟と採集で生き抜いた…この狩猟採集時代こそ最も長く生きた時代であり、今の私たちを形成し現在に影響を残した時代だと考えることもできる…
当時のサピエンスは同じ身体的特徴を持っていたにも関わらず、虚構の登場によって異なる想像上の現実を生み出すことができた…生活をともにする各部族によって、異なる独自の言語/習慣/価値観を持っていたと考えられている…部族構成を例にとるなら、現在主流の一夫一婦核家族制以外に、もっと原始的な共同体もあったとういう説もある…つまり男性は父権を持たず、女性は同時に複数の異性関係を持ち、部族全員で子育てをする…この説の支持者は、長い時間をかけて埋め込まれた遺伝子が現代の一夫一婦制に合わず、それが不倫や離婚の絶えない要因だと考えているらしい…嫉妬や不倫に対する罪意識、殺人に対する罪意識、それらは社会に依存しているのだろうか…
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イージー・ライダー(1969)
監督 デニス・ホッパー
オープニングの速いズームや全編で使われる細かく刻んだシーンの切り替えは脳内を静かに刺激して心地いい…曲はイメージシーンのみで、それ以外で曲等の煽りは一切ない
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なぜサピエンスは他種を一掃するほどになりえたのか?原因は定かではないが、とにかく私たちは「新しい言語」を手に入れた
言語は人間だけのものではない…他の動物も何らかの手段で意思の伝達をしている…声を使うものも多い…ではサピエンスは何が特別だったのか…それは「噂話」に始まったという…噂話は目的が希薄であり、いわば日常会話…現在のSNSも同じだろう…形容、感想、意見、評価、推測、それらは絡み合い、見たことも触れたこともない「虚構」という新しい現実を作り出す…
虚構とはフィクションであり架空の出来事だ…しかしここで言う虚構とは私たちが普段信じているもののことを言う…例えば「国民」「お金」「人権」「正義」「法律」「会社」などなど…これらはすべて実在しない…ほかの動物が察知できない世界だ…意味によって編まれた世界にあるもの…紙切れや電子媒体に情報として記録されているものもあるかもしれないが、物理的には所詮紙切れである
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ハラリの『サピエンス全史』を辿ってみる
人間は私たちホモ・サピエンスだけではなかった
他種の人間は絶滅している
ほんの一部だけ現生人種に他種のDNAが残っているらしい
生物は上位から「類」「科」「属」「種」で大別される
私たちは霊長類だ…ゴリラやチンパンジーは仲間…その下位に「科」があり、祖先を遡ると同じ単一生物にたどり着くらしい…私たちはヒト科だ…その下位に「属」があり、私たちはヒト属になる…その下に「種」があり、私たちはホモ・サピエンスと呼ばれている…同じ種内は繁殖力があり交尾の対象として興味を持つ…違う種は興味を示さないか或いは交配があっても子孫に繁殖力がない傾向にある
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シンガーは菜食を推奨し、デリダは菜食を批判している
なのにシンガーの考え方に違和感を感じ、逆にデリダの方に頷ける部分がある…
そしてなぜか最後はシンガーと同じ立場になる…
ピーターシンガーは菜食主義の先頭に立つ哲学者だろう
動物への差別を種差別であるとして批判している
動物も痛みを感じるであろうから、倫理的対象として扱うべきだと…
「痛みを感じるから」という点が気になる
人間の基準を強引に人間以外にも適用しようとしてはいないだろうか…
また、生物学の上に築かれる倫理は今後解明されることに左右される可能性があり、程度の問題に還元されて議論が不毛になる危うさも感じる
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アレント入門
著 中山 元
なぜナチスに幻想を抱いたのか
なぜユダヤ人を収容所に送れたのか
なぜナチスの提示する善悪に従ったのか
考えることで悪は防げるのか
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Eichmann in Jerusalem
アイヒマンはナチスにおいてユダヤ人を強制収容所へ移送する指揮を担っていた…戦後は逃亡に成功し、ニュルンベルク裁判を免れている
その後アルゼンチンで潜伏生活をしていたところをイスラエルの諜報機関に逮捕されイスラエルに連行される…イスラエルの単独裁判によって絞首刑の判決がくだされ処された
アイヒマンは自らを有罪だと理解していた
しかし裁判での告訴状に対しては反論し、まずユダヤ人を直接殺害してはいないし命令もしていない…そして自分の行為は当時のドイツの法に従うものであり命令に服従したに過ぎない…と主張した…
誰もがアイヒマンと同じように考え行動していた…彼だけを裁くことができるのか…しかし抵抗した人もいた…彼らは任務を躊躇、辞退し、肉体労働に従事するか自ら死を選んだ…また、裁きは思想ではなく行為に対して行われるもの…よって逃れることはできない
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