Les beaux jours d’Aranjuez

アランフエスの麗しき日々(2016)
監督 ヴィム・ヴェンダース
脚本 ペーター・ハントケ

L.アンダーソンとの日々を連想させる歌詞で幕を開ける(出会いはずっとあとのことだけど…)…ひとりの書き手による二人芝居書き手が構想を練っていて、架空の二人にセリフを預けている二人なら何を話すだろうか細かい部分はどうでもいいのかぼんやりした話がダラダラ続く常に唐突で何かが足りない

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채식주의자

菜食主義者(2007)
著 ハン・ガン(韓江)
訳 きむ ふな

暴力とは…
人間特有の歪んだ様相だと思う…
動物の捕食や火山の爆発、津波とは違う…

暴力は文明とともにある…
理性によって作られる…
意味によって作られる…
私によって…

暴力は恩恵と犠牲の構造に関わっている…
恩恵のために犠牲に目を瞑ること…
意味が作り出すもの…

恩恵が恩恵を守ろうとする…
恩恵の連鎖…

人は暴力に頼って生きている…

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Die linkshändige Frau

左利きの女(1977)
著 ペーター・ハントケ
訳 池田香代子

孤独をなぞるような描写が続く…
最後だけ戯曲を思わせる展開になる…
かといって何かが大きく動くわけではない…

仕事とか遊びとか…文明人らしい行為としての…
それは孤独に背を向けることかもしれない…
逃げること…ある意味動力にはなってる…
でも向き合ってはいない

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STOP MAKING SENCE

STOP MAKING SENCE(1984)
監督 ジョナサン・デミ
音楽/出演 トーキングヘッズ

意味は意味を求める…
いつも何かが足りない…
苦しみ、不安、退屈、不便…
それらと共にある…

動物も同じような行動をするかのように見える…
しかしその世界はすべてが答えなのだろう…
動物はゴミを生まない…
理由を持たない充ちた世界…

意味とは歪みであり力…
私であり答えの喪失…
恩恵と犠牲…

人は常に答えを探している…
やめられない…

意味を和らげること…
有用性、道徳からの解放…

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よだかの星

よだかの星(1921)
著 宮沢賢治

動物たちが食べ食べられることに優劣はない…
損得や優劣は人がそう見ているだけなのだろう…
自然界は水の中の水だ…

自己犠牲とは言うものの…
それは失うことなのだろうか…

自分とは傷のようなもの…
自分を、理性を、意味を解くこと…
傷を癒すこと…
自然に還ろうとすること…

https://hitkeas.com/2022/04/23/czuly-narrator/
https://hitkeas.com/2020/12/12/ビジテリアン大祭/

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thank u, next

thank u, next(2019)
Ariana Grande

マンチェスターで5月22日は特別な日かもしれない…

アリアナ・グランデ、マンチェスター爆破事件から4年となることを受けて追悼の意を表明

モリッシー、マンチェスターでのテロ事件を受けて声明を発表


偶然だが二人はヴィーガンだ…

https://www.womenshealthmag.com/jp/food/a33963061/ariana-grande-diet-20201031/

テロから5年が経つ…
新しい脅威も…

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Calamari Union

カラマリ・ユニオン(1985)
監督 アキ・カウリスマキ

ハントケの「ゴールキーパー」を読んでるようでもあり、実際ハントケのような(容姿の)人物も登場する…のちの作品をほぼ観たあとのコレなので「相変わらず」という言葉は相応しくないが、案の定登場人物に表情はない…クールなパロディ…カウリスマキは「人生茶番」とでも言っているかのようだ…

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Die Angst des Tormanns beim Elfmeter

ペナルティキックを受けるゴールキーパーの不安(1970)
著 ペーター・ハントケ
訳 羽白 幸雄

物語は中心を持たず、枝葉だけが淡々と描かれ、繋がりを持たない断片がそのまま記憶となり経験となっていく…物語とはあとから興味関心でフィルタリングしたものなのだろう…

意味とは力であり歪みであり勘違いだ…

イビチャ・オシムが亡くなった…
ちょうどストイコビッチがセルビアを率いているときだった…

1972 映画「ゴールキーパーの不安」*ハントケ脚本
1975 映画「まわり道」*ハントケ脚本
1987 映画「ベルリン・天使の詩」*ハントケ脚本
1988-1991 ソ連崩壊(1989 ベルリンの壁崩壊)
1990 FIFA WCイタリア大会 *ユーゴ、ベスト8
1991-2001 ユーゴスラビア紛争(1992-1995 ボスニア紛争)
1995 映画「アンダーグラウンド」*ベオグラードが舞台
1999 NATOによるセルビア空爆
2004 映画「アワーミュージック」*サラエヴォが舞台
2019 ハントケ、ノーベル文学賞受賞

気難しく、敵も多い作家のようで…主に争点となるのはNATO空爆批判になるのかな…ただクストリッツァは理解を示してるし、アンゲロプロスも賛同していたようだ…ヴェンダースとの親交も続いている…

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