VIE

知性を警戒している…

知性はバーチャルな世界を作り出す…
バーチャルは暴力を作り出す…

暴力とは恩恵のために犠牲に背を向けること…
あるいは犠牲に気づかないこと…
知性は常に恩恵に正解を見ている…

犠牲とは…
環境破壊、ゴミ、病気、ストレス…
争い、差別、貧困、そして動物の犠牲…
それらが恩恵を作っている…

バーチャルとは…
私、あなた、国家、お金、家族、ブランド、道徳…
「主体」と「対象」の中で意味が導く世界…
ありのままではないこと…

動物のそれとは違う…
人の「ありのまま」とも違う…

すべては自然の行為…
自然に無駄はなく、すべてが循環している…
しかしバーチャルとは歪んだ在り方…
そこに力が生じる…
意味による力…
私たちだけが受け取る力…
その力に翻弄される…

より便利に…
より刺激を…
より優位に…
バーチャルだから…
答えを失くしたから…

依存の形態…
鈍化、麻痺の形態…
無自覚、非感覚…
非充足、非循環、非律動…

自作自演の自滅行為…

知性は見ることができない…
聞くこともできない…

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VIRTUAL

子供は柵の中で生まれ…
柵の中の生き方を教わる…

働くことも食べることも…
動物たちのそれと重なっている…
しかし柵の中は意味が支配している…

人は大むかし群れで暮らしていた…
生まれた子供はみんなで育てた…
「家族」とは現代人が作った意味だ…
いまの人は意味に縛られている…

歳をとると…
意味が少しずつ消えていく…
うまく生きていけない…

とにかく意味を求めていた…
いまは意味から解放されたい
積み上げるのではなく、捨てる作業…

知性は意味を求める…
答えではない…

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Jim Walmsley

画像引用元

ウォームスリーは菜食者だ…
工場式畜産に賛同できないらしい…
肉を食べなくてもパフォーマンスに影響はない…
むしろいいことしかない…
Trailrunner

UTMBで同じく菜食者のキリアンとトップを争った…
50マイルの世界記録も持っている…
長髪とバネを使ったフォームが印象的だ…

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This is not freedom of thought

菜食者の多くは、動物の犠牲をなくしたいと思っている…
あるいは減らしたいと思っている…
肉食社会と相対している…
思想や信教の自由では計れない…
勝手に信じて終わるものではない…
それは女性の参政権や黒人の公民権を主張することと変わらない…
同性婚の成立を含め、同性愛への理解を求めることと変わらない…

白人至上主義…
同性愛をバカにすること…
女性の参政を笑うこと…
地動説を神の冒涜とすること…
それらはかつて多数派だった…
そう考えていいと思う…
今は違う…
間違っていたのだろうか…
そうは思わない…
それが普通だった…常識だった…
疑う余地はなかった…
たどるべき道だった…
ただ、次第に意味が変わっていった…

文明は富と権力の効率化によって生まれ発展してきた…
女性、黒人、同性愛者、先住民族、戦争や経済活動による敗者が効率化の犠牲になった…
(勝者も被害者なのかもしれない…)

平等とは、随分あとから見えてきたものだ…
本来の姿とは言い切れない…
新しい価値でありながら、本来を装っている…
倫理、道徳とはそういうもの…
肉が必ずしも必要な食材ではなくなったとき…
そのときどんな価値観が現れるだろうか…
いずれにしろ善悪、常識、普通は姿をどんどん変えていく…

地球を削り、汚すこと…
動物を食べること、纏うこと…
それらも間違いではなかった…
森林伐採、農薬の使用も問題ではなかった…
動物実験、ダウンジャケット、動物園や水族館も問題ではなかった…
今も間違いではない…
しかし帰路にあることは確かだ…

文明という水準は何らかの犠牲を必要としている…
文明は人にとっての恩恵と犠牲でできている…

文明は地球や動物や人を含めあらゆるものを犠牲にしている…
そして多くの差別、貧困、ゴミ、病気、核廃棄物を吐き出している…
文明の排泄物…
恩恵のために変質したもの、生産されているもの…

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قطر

https://forbesjapan.com/articles/detail/40086
https://www.goal.com/jp/ニュース/world-cup-eric-cantona
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/

肉の味わい…
サッカーの興奮…

食と遊び…
現代の到達したものとしての…
それを支える意識と流れと…
その満足や華やかさが何によって作られているか…

どこかで何かが犠牲になっている…
誰もが加害者であり、被害者にもなる…
需要を作り出し、目を瞑り、モラルで擁護する…
知性はいつも何かを隠す…

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Kílian Jornet

画像引用元

UTMB復帰戦で優勝(大会記録)…
もうトレイルは走らないのかと思ってた…
どんな言葉を使っても言い尽くせない…
自然を舞台とするアスリートのアイコン…
https://ja.wikipedia.org/wiki/キリアン・ジョルネ

キリアンは菜食者だ…
https://www2-u–trail-com.translate.goog/kilian-jornet-est-vegetarien/
詳細に追えてはいないのだけど、生物多様性や気候変動への言及が見られる…トップになったことを考えれば身体への影響も見逃せない…

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ダーウィン事変

ダーウィン事変(2020- )
作画 うめざわ しゅん

連載中…4巻まで読んだ…デリケートな問題を扱っている…作者がヴィーガン寄りなのかはわからないし、この先どういう展開になるのかも分からない…とはいえおそらくだけど、作者の理解は自分に近い印象…

マンガ大賞を受賞しているんですね…チャーリーとルーシーは難しい理屈よりも自分の感じ方に従順だ…その辺注目だし、読者には彼らの感じ方や考え方を追って欲しい…特にチャーリーはどこにも属していない…これから難しくなるかもしれないけど…

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IRREPLACEABLE

菜食者だがヴィーガンではない…
ピーター・シンガーの動物倫理に同意するわけでもない…
論旨を項目別に要約してみた…
以下目次…

・「いのち」「生物」「動物」「植物」という括りではない…
・「倫理」でも「健康」でも「環境」でもない…
・ 理由、条件、順番…
・ 牛乳、鶏卵、羊毛、皮革、羽毛…
・ 動物愛護、絶滅危惧…
・ 家畜、野生動物…
・ 味、幸福、依存…
・ 誤解…
・ 自己満足、提案、実践、期待、我がまま
・ 歴史、食性、栄養、工夫…
・ 肉食社会、態度…
・ 経緯、影響…
・ 菜食に関して出会えた共感できる人たち…

■「いのち」「生物」「動物」「植物」という括りではない…

「代わりのない個(孤)」を意識している…相手側のことではなくこちら側のこと…自分の「想い」や「痛み」に関わること…普段私たちヒトはお互いを「代わりのない個」(以下「個」とする)として認識している…それは人と多くの動物たち(牛、豚、犬、猫、鶏、馬、イルカ、鯨…)の間でも同様なのではないだろうか…仮に一緒に過ごすなら、それぞれお互いを他と区別して認識し、同じ記憶(厳密には違う)を共有することもできるように思われる…そういう存在を「同胞」と呼びたい…コーラ・ダイアモンドの言葉を借りた…「個」の意識あるいは感覚は極めて一方的で勝手な思い込みと言えるが、それは動物に対してだけではなく実際は人に対しても同じなのだと思う…相手側が抱く「個」の感覚は動物であれ人であれ「痛み」と同じように知り得ないものだ…客観的に計れる知的領域のものではない…一方的であれ、その感覚、意識を大事にしたい…家族や友人を大切にするように…小魚や昆虫になるとどうだろう…彼らに対する「個」の意識、感覚は曖昧なもので、それだけにグレーな存在と言える…極力いのちを奪わないようにと意識しているが強い拘りを持っているわけではない(悩む部分…聞かれてイライラする部分)…植物や菌になればもうそこに「個」を意識することはないだろう…境界はハッキリしたものではないし個人差もある…おそらく誰にでも共通しているのは、同種であるヒトは食べたくないということであり、それが最初の線引きになる…逆にウイルスや菌や植物に「同胞」としての感覚はないだろう…「死」とは「個」が絶えるときに感じるものであり、「個」を消すことを「殺す」ことと感じる「同胞」に対する感覚は厳かなものだ…遠い昔から受け継がれてきた動物や自然への厳かな感覚…それは今、失われようとしているように思えてならない…人も動物もかつては供儀を通して神に捧げられた…供物より、もっと神聖で、もっと重い犠牲だった…

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Bricolage

宮沢賢治が『ビジテリアン大祭』の中で「自分ばかりさっぱりしていると云ったところで、実際にほかの動物が辛くては、何にもならない…」と言ったように、他者に要求したくなる部分あるいは期待する部分はある…しかし強制はできない…

もし権利を掲げるなら「〜すべき」と強制することもできる…倫理やモラルに訴えて話すことができる…しかし権利とはヒト社会でヒトに与えられるものであって、もし動物に権利があるとするなら、それはヒト社会に巻き込まれない権利なのではないだろうか…もっと感覚的な理由…気持ちが楽だからであり心穏やかでいられるから…Pシンガーではなく、Cダイアモンドに同調できる部分…そこに「同胞」に対する感覚を見出すこともできる…同胞とは「代わりのない個」を意識できる存在のことと考えたい…近い動物にも感じることができる…ただしそれは昆虫や細菌、ウイルスへとヒトから隔たった存在になればなるほど希薄なものになっていく…境界はぼんやりしている…「個(あるいは孤)」を明確に感じるほどその消失を「死」と感じ、消す行為を「殺す」ことと感じる…

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