第11回 南阿蘇カルデラトレイル – 50km(DNF)
昨年は雪だった…雪はこの大会の大きな魅力だ…早朝スタートで徐々に明るくなるのもいい…50kmにエントリーする理由の一つだ…トレイルが多いとはいえ、登山道をただ進むだけでは少々物足りない…やはり人の手の及ばない演出によって、感じるものが大きく違う……残念ながら今年は暑かった…調子の方も、風邪で一ヶ月近く練習できず、大会当日を迎えても気持ちを整えることができなかった…今回は30kmまでと決めてスタートラインに立った…
第11回 南阿蘇カルデラトレイル – 50km(DNF)
昨年は雪だった…雪はこの大会の大きな魅力だ…早朝スタートで徐々に明るくなるのもいい…50kmにエントリーする理由の一つだ…トレイルが多いとはいえ、登山道をただ進むだけでは少々物足りない…やはり人の手の及ばない演出によって、感じるものが大きく違う……残念ながら今年は暑かった…調子の方も、風邪で一ヶ月近く練習できず、大会当日を迎えても気持ちを整えることができなかった…今回は30kmまでと決めてスタートラインに立った…
第9回 西米良スカイトレイル – 40.5km(DNF)
なぜ走るかといえば、楽しいからだ…身体が喜ぶからだ…もちろん苦しさも伴う…そう言う意味では荒療治なのだろう…何かを取り戻すための治療…そういったコアの要素はどんな走りの中でも生きている…ただそれは状況によって隠れてしまうことがある…たとえばレース…レースは手放そうとしているものに再び近づく一面を持っている…曲作りで考えるなら、曲を作る喜びは世間の評価を必要としない…それがコアな部分だ…それでも曲が世間との繋がりを持つことで何かが受け継がれるのだろう…レースにも交差するものがある…速い人、遅い人…集中してる顔、苦しい顔…何気なく交わされる言葉…
https://tashkie.com/2023/10/12/talk/
https://tashkie.com/2021/01/04/ひきこもれ/
ここしばらく頚椎症が悪化していた…行けるところまでというラクな気持ちで参加した…結果は理想に程遠いのだけど、山を越えて関門8分オーバーは評価していいと思う…数週間前から手足の痺れや感覚の麻痺を強く感じていた…足の動きに自分の意識とのズレもあった…今までも悪い周期に入ることはあったのだけど、今回は一向に症状が引かない…もう少し様子を見るが、手術は避けられないのかもしれない(いつ、どこで、いくらでやるのか)…頚椎症は走りが不安定になるだけじゃなく、頭痛や吐き気を誘発する…今朝も起きてすぐ吐いた(吐くものはなかったけど)…1週間前は練習後全身が痙攣して死ぬかと思ったが、頚椎症との関連があるのではないだろうか…それでも昨年や一昨年に近いタイムで進めたのにはいくつか理由があるように思える…
南小国・黒川トレイル – 19km
ここ最近は、暑さで調子を落とし、頚椎症で手足が痺れ、練習のタイムで比較する限り過去最悪のコンディションだったかもしれない(なぜか腰は楽になってる)…走り出すと意外と体は動いて昨年より30分早くゴール…昨年は尿路結石の手術後すぐだったし比較しても仕方ないのだけど、今日は悪いなりに走れたのかなと思う…
時間を気にせず走れている時がいい…
山や森に溶け込むような感覚になれる…
第13回 霧島・えびの高原エクストリームトレイル – 65km(DNF)
終始降り続く雨に助けられた…年齢と、それに伴う練習の質の低下と、腰痛や頚椎症などいろいろ重なって、脚は動かず、さらに途中で嘔吐…第3エイドでリタイヤを考えたのだけど、あえて惰性に任せてまた歩き始めた…もし雨が降ってなかったらきっと諦めてた…第4エイドまでの途中でなぜか体に生気が戻ってきて、脚は終わってたけど気力とリズムを取り戻した…何が作用したのか分からないけど、雨が冷やしてくれたのは一要因だと思う…最後はボロボロになりながらトレイルを楽しんでた…
バスでメイン会場に戻ってきて、窓越しに駐車場のすべての車が異常に汚れている光景を目にした…噴火の影響であることはすぐ理解したのだけど、つまり僕らも灰混じりの雨を浴びていたということか…
第12回 宮崎鏡洲の森トレイル – 26km
兄が他界してまだ日が浅かったのだけど、家族の承諾をもらい、参加することにした…兄も許してくれてると思う…練習できる状況ではなかったので今日は苦しかった…それでも光、空気、水、土を感じつつ走れたような気がする…
第5回 五ケ山・脊振クロストレイル – 32km
五ケ山は遠い…エントリーするか躊躇ってたのだけど、参加しがいのある大会がこの時期ほかになかった…昨年に続いて2度目の参加…おそらく民家を目にすることのない、ストイックな大会だ…ランナーとスタッフ以外の人影を見ることはない…最初にキャンパー、あと時々登山者と遭遇するくらいだろうか…いちおう観光地なのか綺麗な駐車場がある…トイレは使い方が分からないぐらい洗練されている…
足首のテーピングを今回から少し変えた…以前は捻らないよう中足部も手厚く巻いてたのだけど、これだと足の裏の筋肉がうまく使えず逆に痛みを感じていた…今回は足首周りに寄せて巻いたのだけど、ふくらはぎや脛まで伸ばしてしまい、そこが痛かった…結局筋肉が伸び縮みする部分に当ててしまうと、通常の動きを止めてしまい、痛みに繋がってしまうようだ…次回はさらにコンパクトにしてみよう…
第10回 Shodai Adventure Mountain – 22km
ここで手を合わせて1年が始まる…割とハードな大会…どういうわけか1年経つと舐めてしまう…スタートして徐々に厳しさを思い出した…今年は足の様々な箇所が交互に攣って、ゴールする頃はすべて満遍なく痙攣しつくした…病み上がりの昨年と同じようなタイムだったのだけど、年齢を考えると単純に練習不足と言い切れない…とりあえずは練習積んで次の大会楽しめるよう準備したい…
トレイルには魔法を求めている…求めることが間違いなのかもしれないが…魔法は自分の野性(身体)と山や森が響き合わないといけない…今日はそれがうまくいかなかった…大会とは人が作るものなのだから仕方ないと言えばそれまでなのだけど…できれば日常から離れたい…有用性とか道徳が作る人世界特有の煩わしさから離れたい…野生が作る負荷の中で生を炙り出したい…
第9回 南阿蘇カルデラトレイル – 50km(DNF)
参加者は、大会が終わるとそれぞれ何かしら反省なり評価なりするものだろう…限界ランナーである自分にとってこの時間は特別な意味を持っている…自分の体力や気力を計る時間でもあり、大会参加の資格を問う時間でもあり、社会における自分の立ち位置を考える時間でもあり、ときには生きる力を査定する時間でもある…いま思うことは、まだチャレンジしたいということ…しばらくは続けるのだろう…いつまで続くかは分からないが、もちろん色々視野には入れている…しかし何より、正直失いたくないのは、この考える時間ではないのかとも思えてくる…
稜線に積もった雪と、氷点下を示す霜で、コースは白く薄化粧していた…登り下りが断続的に続くコースだったけど、総じて走れるコースで、ランナーからすると、これ以上ない楽しめる条件だったと思う…土表面に散在する霜柱が印象的だった…
第8回 西米良スカイトレイル – 40.5km(DNF)
日常の、言葉が作り出す世界を忘れて、「冒険」をしたいのだと思う…文明社会の中で萎縮してしまったものを解放させたい…子供時代感じていた何かを呼びおこしたい…決して完走が目的なのではない…完走とか制限時間とかルートとか、それは人の行為の避け難い部分ではあるけど、肝要なものは別のところにある…いつも思考からすり抜けていく何か…また走りたくなる…
前半抑えたわけではなかった…リズムよく進むことを心がけたのだけど、関門の避難小屋が近づくにつれて焦りが…予定の11時30分を20分オーバー…急登を前に現実と向き合った…そこにスタッフの後押しの一声が…登ることを決めた…時間はもう気にしてなかったとはいえ、急登はそれなりに気を張らないと逆に苦しい…気づいたら次の関門ギリ間に合うかもしれない時間で頂上到達…それならと力を振り絞った…再び関門の避難小屋に数分残して到着…後悔したくなかったのでバスは諦めた…復路はスイーパーの方と一緒にスタート…そこでもアシストしていただいて力になった…今回はスタッフの方に助けられた…
南小国 ・黒川トレイル – 20km
コース上にmore treesのモニュメントがあることを知ったのは偶然だった…more treesは創立者である教授(坂本龍一さん)が代表を務めていたが、亡き後は隈研吾さんが引き継いでいる…森林保全を掲げて様々な活動に取り組んでいて、小国町ではつい先日大規模な植林を終えたばかりだ…何も知らずにエントリーしたのだけど、ふと気になって調べたらコース上に古いモニュメントがあることにたどり着いた…
https://www.more-trees.org
https://www.more-trees.org/forests/project7/
モニュメントは確かにあった…でも少し残念に思えたことは否めない…まるで隠れてこっちを見ているかのようだった…草を掻き分けて近づくと、辛うじて文字を残したモニュメントが現れた…そこは教授が直に足を運んでセレモニーをやった場所だった…一般の人が訪れるような場所ではないようだし、放置されるのは仕方ないのかもしれない…逆にこの大会に参加しないと訪れることができないレアな聖地と考えることもできるのかな…震災のピアノと同じように自然に還ろうとしてるかのようだった…これでいいのかもしれない…