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◾️ 第5章 GDPの大いなる詐術

GDPとは一定期間内に国が生産する付加価値の総計…経済が良好であるかを示す指標として重視されている…しかし家事やボランティアなどの給与のない無償労働はここには含まれない…スマホが高精度で安価になっても技術の進歩を数字にできるわけでもない…逆に環境汚染や病気、犯罪などはGDPにとっては多いほど良い結果になる…そして格差や負債には無関心だ…GDPが示す経済成長は、ここ30年以上にわたって暮らしが向上する指標にはなっていない…
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◾️ 第3章 貧困は個人のIQを一三ポイントも低下させる

チェロキーインディアンの経営するカジノが大成功を収めた…偶然にも現地の子供たちのメンタルヘルスを調査していたある教授は、カジノの成功によって貧困時代の問題行動が姿を消し学校の成績が向上する様子を目の当たりにする…貧しいとなぜ人は間違った判断をするのか…サッチャーはかつて貧困を「人格の欠陥」とさえ言った…貧困は社会ではなく個人の問題であり自力で解決すべきことだと…しかしチェロキーの事例を含め多くの研究結果は置かれた環境が原因であることを示している…貧しいと余裕がなくなり焦りや不安が判断を鈍らせる…長期的視野が奪われ目先のことだけでせいいっぱいになる…
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◾️ 第1章 過去最大の繁栄の中、最大の不幸に悩まされるのはなぜか?

人類はつい最近まで貧しく飢え、不潔で病を抱え、醜かった…しかしこの200年の間に突如裕福になり、清潔で健康になった…1820年に84%を占めていた極めて貧しい生活者が現在10%を下回っている…貧しかった頃、人々は理想郷を思い描いていた…しかしそれを手に入れようとしいる現在、豊穣の地は霧に包まれている…私たちの本当の危機は、よりよい暮らしを思い描けなくなっていること…子供達は親世代より悪い時代を生きることになると信じている…裕福になったのに以前にも増して懸命に働いている…政党はどこも似たり寄ったり…10代の最大の健康問題はうつ病…資本主義だけでは豊穣の地を維持できない…私たちは再びユートピアを描く必要がある…
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■ 日本 1/2

ヨーロッパに於いてはキリスト教の博愛精神が貧困者に対する救貧活動に発展した経緯があった…しかし日本に於いては仏教の「慈悲」や儒教の「仁政」の精神が重視されながらも具体的な福祉活動に至ることはなかった…唯一1643年の江戸幕府による「五人組活動」があるが、社会保障と呼ぶにはまだ十分なものではなかった…
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■ アメリカ

独立国となったアメリカはイギリス救貧法を模倣し運営は地方政府に任せた…しかし自由主義を信奉するアメリカにおいて公的機関である地方政府の救貧活動が好意的に受け入れられることはなかった…19世紀後半には民間の慈善団体が組織されたり、大学関係者が慈善活動を行うなど、ソーシャルワークと呼ばれる公的機関以外の慈善活動が目立つようになる…さらに大企業による独自の企業福祉も見られた…アメリカ国民は租税負担を望まず、連邦国家であり地方の権限も強いことなどから、社会保障制度の確立は進まなかった…
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■ デンマーク

ノルマン人(ゲルマン人)の一派であるデーン人が住みつき、8世紀〜11世紀のヴァイキングの時代にはヨーロッパ諸国を支配下に置き貿易を行った…以下デンマークの略歴だが大国として戦い続けた歴史がある…お隣スウェーデンとは常に戦争状態だった…しかしデンマークは相次ぐ敗戦により大国から転落…スウェーデンもあとを追うように大国としての地位を失う…
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■ スウェーデン

スウェーデンは中世から厳しい自然環境下でがはあるが農業を生活の糧としていた…小作人や農奴のいない自作農が主流だった…しかし18世紀後半から地主による囲い込み運動により農業労働者が急増…同時に貧困者も増加する…イギリスよりも遅かったが救貧法が制定される…内容はイギリスとほぼ変わらなかったが、ワークハウスのような強制労働施設はなく相互扶助的な要素が強かった…19世紀になると鉱業や鉄鋼業、製材業などの工業化が進み、同時に貧困者の増加や労働条件の悪化が問題となる…
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■ ドイツ

フランク王国分裂後…
962 神聖ローマ帝国誕生(領邦国家が徐々に形成)
1618-1648 三十年戦争(神聖ローマ帝国事実上の解体、プロイセン台頭)
1701 プロイセン王国成立
1789-1799 フランス革命
1803-1815 ナポレオン戦争(神聖ローマ帝国消滅、ウィーン体制へ)
1848 諸国民の春(ウィーン体制の崩壊)
1870-1871 普仏戦争(ドイツ産業革命の到来)
1871-1918 ドイツ帝国(統一国家の成立、14-18 第一次世界大戦)
1919-1933 ヴァイマル共和政
1933-1945 ナチスドイツ(39-45 第二次世界大戦)
1990 ドイツ再統一
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■ イギリス 2 / 2

1911年 国民保険法
1914〜1918年 第一次世界大戦
(1916年 ロイド・ジョージ政権誕生)
1939〜1945年 第二次世界大戦
(1940年 チャーチル政権誕生)
1942年 ベヴァリッジ報告
(1945年 アトリー政権誕生)
(1979年 サッチャー政権誕生)
(1997年 ブレア政権誕生)
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