Βαρουφάκης

Talking to My Daughter About the Economy
Γιάνης Βαρουφάκης

■ 第1章 なぜ、こんなに「格差」があるのか

農耕が余剰を生み出した…
余剰が経済を、格差を作った…

グレーバーによると物々交換の限界からお金が生まれたのではない…バルファキスも農耕による蓄え(余剰)の記録がお金の起源だと言う…物々交換は生活を共にする集団内での助け合いとしてあったのだろう…そういう自給自足的環境からお金は生まれない…お金は他所者とか立場を異にするものとの間に債務の記録として始まった…最初にあったのはキャッシュレス決済とか仮想通貨による決済と同じようなものだ…

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Democracy

There never was a West: or, democracy emerges from the spaces in between
DAVID GRAEBER

アメリカ独立戦争 1775-1783
フランス革命 1789-1799

■ 第3章 「民主主義的理想」の発生について

「合衆国とフランスで近代的選挙制度を創始した人々は、あからさまな反民主主義者だった。…米仏の創始者たちはともに、歴史的共和主義勢力の側にたって、貴族主義勢力および民主主義勢力に反対していた。そして両国の人々が政治的模範としたのはローマ共和国であって、アテネの民主主義は悪い見本として蔑まされていた。」*デュピュイ=デリの言葉(p55-p56)

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Democracy

There never was a West: or, democracy emerges from the spaces in between
DAVID GRAEBER

■ 第2章 民主主義はアテネで発明されたのではない

民主主義とコンセンサスの意味をより明確にして考えてみよう…民主主義とは多数意見を採用して進めること…コンセンサスは構成員全員の合意によって進めること…

民主主義がギリシャ由来だという説はよく聞く話ではある…しかし物事を進める上では誰もが気づきそうなアイデアに思えるのも事実…人類史をよく観察するならその文明初期において、民主主義はごく稀なケースであり、コンセンサスが多く採用されていたらしい…なぜだろうか…なぜ満場一致という、より困難な方法を選んだのか…グレーバーは次のように推測する…

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Democracy

There never was a West: or, democracy emerges from the spaces in between
DAVID GRAEBER

■ 第1章 「西洋的伝統」という概念の一貫性のなさについて

ハンチントンの考察は、文明が交差するところにある分かち難いものの原因を探る試みだ…確かに欧米と中東や中国などは反りが合わないように見える…ハンチントンは民主主義を西洋のものと定義し、他文明には馴染まないものとしている…グレーバーはハンチントンの分析を例にその前提を丁寧に否定することで民主主義西洋起源説に揺さぶりをかける…

文明はふたつの伝統に分けて考えることができるとグレーバーは言う…ひとつは文学的・哲学的伝統、もうひとつは地理的あるいは生活に根差した伝統…このうちハンチントンは前者による定義付けに縛られているとグレーバーは分析している…つまり書物や思想による伝統が文明を形成しているのであって、ハビトゥスの影響は無いに等しいと(地理や生活に根差す伝統は一貫したものというより、極めて多様な姿を見せる…)…

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Democracy

There never was a West: or, democracy emerges from the spaces in between
DAVID GRAEBER

■ 序論

民主主義という言葉に共通する唯一の要素は、少数エリート層の関心事だった政治的諸問題が、構成員全員に開かれたものとなっている意識だとグレーバーは言う…それはあまりにも道徳的負荷を帯びているため、この言葉を使う論者は必然的に何らかの思惑を抱いているものらしい…グレーバーは自身の思惑(主張)をこの序論で五つに要約している…

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Debt

IMFによる途上国に対する融資は、その殆どが選挙で選ばれたわけでもない独裁者の手に渡り、飢えた子供達の口から食べ物を剥奪することで返済が行われているすでに借用分の3倍から4倍の金額を返済していながら、元金さえ減っていないさらに再融資と引き換えにIMFが押し付ける経済政策はうまくいった試しがない

「でも借りたお金は返さないと

この言葉が強力で厄介なのは、それが経済的な言明ではなくモラルの言明だからだ醜悪なことを穏やかで平凡に見せかける文句私たちは負債とは何かを理解していないまさにそのことが負債の力の基盤になっている

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Debt

例えば戦勝国と敗戦国は平等ではない
敗戦国の戦犯は隅々まで問われる
しかし原爆投下を指示したトルーマンが罪に問われることはない
原爆は仕方なかったこととして広く認知されている
より多くの犠牲を食い止めたとさえ

負債にも同じトリックが潜んでいる?
お金のしくみ…
アナキズム…
負債とは何を意味しているのか…
貧困に必然性はあるのか…
国家は必要なのか…

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The Amish of Lancaster Country

アーミッシュ の昨日・今日・明日
著 ドナルド・B・クレイビル
訳 杉原利治 大藪千穂

ニッケルマインズの悲劇
2006102日、非アーミッシュの男がアーミッシュの学校に銃を持って立てこもった教師、子供達、訪れていた大人が人質になった教師が逃げて警察に連絡犯人は女子生徒だけを残して他の男子生徒と大人を解放 Continue reading “The Amish of Lancaster Country”

Amish

◆政府/選挙/税金/社会保障
アーミッシュは統治者に従い祈るという聖書の訓戒に従い市民政府を尊重し支持しているしかし一方で、法的強制力の行使は、非抵抗、非暴力という聖書原理に反するもであるとして政府に対してある程度の距離を保っているヨーロッパにおける再洗礼派に向けた迫害は政府役人によるものだった選挙は禁止されていないが、投票する人は少ない徴兵にも従わず、代替プログラムに参加するなどした所得税、固定資産税など、税金はすべて納めている社会保障費は払っていない老後や病人のケアは政府ではなく家族を中心としたコミュニティで行うものと考えている
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Amish

教育
アーミッシュの子供たちは14歳までに8年制義務教育(合衆国認可)を受ける学校にはひとつの教室しかなく8学年全員(30名~35名)に対してひとりの女性教師が授業(10分~15分で学年を移動)を行う生徒達は「学者」と呼ばれる授業は英語で行い、宗教や理科、体育、性教育はない運営は父親3~5名で構成された委員会による…校長先生はいない…教師(無免許)はアーミッシュ学校の卒業生で、結婚により教師生活を終える
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