ספרות בדיונית

大きな社会を可能にしたのはハラリの言う虚構なのかもしれない…
サピエンスは知らない人と同じ社会で生きることができるようになった…

ハラリは国家、宗教、人権、会社、お金などを虚構と呼んでいる…
言わば「共同幻想」(厳密には幻想ではない)…
吉本氏の意味もそう遠くはないのでは…
しかしそもそもの始まりである「自分」と「世界」も虚構なのだろう…
弓矢もF=maも同じように虚構だ…
道具として加工したものも、概念や法則として抽出したものも…

理性が作りだす世界…
決して偽物ではない…
それらは「在る」とも言えるし「無い」とも言える…

Continue reading “ספרות בדיונית”

Βαρουφάκης

Talking to My Daughter About the Economy
Γιάνης Βαρουφάκης

■ 第1章 なぜ、こんなに「格差」があるのか

農耕が余剰を生み出した…
余剰が経済を、格差を作った…

グレーバーによると物々交換の限界からお金が生まれたのではない…バルファキスも農耕による蓄え(余剰)の記録がお金の起源だと言う…物々交換は生活を共にする集団内での助け合いとしてあったのだろう…そういう自給自足的環境からお金は生まれない…お金は他所者とか立場を異にするものとの間に債務の記録として始まった…最初にあったのはキャッシュレス決済とか仮想通貨による決済と同じようなものだ…

Continue reading “Βαρουφάκης”

ÉNERGIE

自然界に食べ物は存在しない…
食べる行為があるだけだ…
農耕や牧畜によって食べ物が作られるようになった…
あるいは肉を火で炙ったときからだろうか…

エネルギーも自然界には存在しない…
切れ目ない絶え間ない運動があるだけだ…
火や道具がエネルギーの起源なのだろう…
火力、重力、風力、弾性力、張力などでそれまでにない力が得られた…
さらに化石燃料、核燃料によるものが広まった…

食べ物もエネルギーに変わりない…
選ばれ、取り出され、加工されたものだ…
その過程で何かが犠牲になっている…

人も道具も自然の外に存在しているわけではない…
そして自然は失うことを知らない…
人にとっての恩恵は、人にとっての損失で成り立っているということだろう…

Continue reading “ÉNERGIE”

SANTÉ

言葉による思考、楽器の演奏…
足でボールを自在に扱い、筆で繊細な文字を書く…
答えを失ったからこそ獲得したものだろう…
アガンベンの言う「しないことができる」ことの恩恵かもしれない…

「できる」には「できない」が隠されている…
同じように健康には必ず病いが隠されている…
健康とは病のあり方に関わるものだろう…

健康を、身体、生活環境、地球環境の指標と考えよう…
それは生命そのものやその活動を維持するための指標…
完全はありえない…病んでいるのがヒトなのだから…
完全な健康はむしろ「健康」とは呼ばない…「自然」だろうか…
そもそも健康とは文明とともに現れた新しい指標だ…

Continue reading “SANTÉ”

Division

分裂は個(孤)を作る…

個は引き合うものだ…
分裂によって生まれた情動…
分裂と逆向きのベクトルを持った何か…
個は個であろうとするが、逆に引き合ってもいる…
引き合い、それが絶たれる苦しみ…
身近な個の消失は悲しさ恐怖を伴う…

分裂は歪みを作る…

分裂によって人は答えを失う…
答えをめぐって理性が始まる…
理性とは答えがない状態に寄り添う何かだ…
理性は繋げようとする…集めようとする…
答えを見つけようとする…
それも分裂と逆向きのベクトルを持っている…
ただし巡りから逸れたままだ…
答えを取り戻すことはない…

Continue reading “Division”

Scham

どんな出来事も大したことではない…
そういう側面を拭い去ることはできない…

戦争にしろ、津波にしろ…
家族の死にしろ、自分の死にしろ…
動物を食べることにしろ、食べないことにしろ…
動物を食べるなと騒ぐことにしろ…

覚えているものは誰もいなくなる…
蟻たちは今日も国境を簡単に跨ぐ…

人はここ地球でいったい何に拘っているのか…

喜びがあるか…
心地よいか…

人は自分が生み出す歪みを感じ取れない…
ありのままの感性も忘れてしまう…

Continue reading “Scham”

Krupicka

画像引用元

「BORN TO RUN」と「走ることについて語る時に僕の語ること」は市民ランナーの聖書らしい…トレイル界ではクルピチカの影響も大きいようで、大きな波は去ったのかもしれないけど、よく観察するとあちこちにその余波を感じる…以下はクルピチカの言葉…いくつかの翻訳を参考に拙訳…

原文を下記より抜粋
https://www.runnersworld.com/advanced/a20802190/tarzan-of-the-plains/

“And I love how I can run up and into a mountain cirque or over a pass and be completely dwarfed and humbled by the sheer immensity and grandiosity of the landscape and I love flying down the other side with the breeze in my hair and the gravel in my shoes and the burning in my quads and the branches in my face and then when I’m finally all worn out there’s nothing like peeling my shoes off and just sitting. Just being at rest. Running sharpens the focus on life and intensifies the emotions. Is there any better reason to do anything?”

Continue reading “Krupicka”

STOP ROKKASHO

https://www.yomiuri.co.jp/science/20200729-OYT1T50172/

http://stop-rokkasho.org

ちょうど音楽を聴かなくなってたときのこと…
教授が何やら環境問題などに熱心なことを知り…
とりあえず知らないことが悔しかったので少し勉強してみることにした…
以下は2006年ごろの覚書…

*「もんじゅ」は2016年に廃炉が決定している…

Continue reading “STOP ROKKASHO”

अहिंसा

倫理/数珠の網、細胞の織物(「惑星の未来を想像する者たちへ」所収 )
著 ゲーリー・スナイダー
訳 山里勝巳・田中泰賢・赤嶺玲子

スナイダーはアヒンサー(अहिंसा)を仏教の「第一の戒め」として引用している…
「無益な殺生をしてはならない」という意味だ…

アヒンサーとは不殺生、非暴力を意味する言葉だ…
ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教で重要な教義とされている…
食に関することだけではなく戦争なども含めた概念だろう…
さらには人や動植物だけではなく地球規模或いは宇宙規模で考えるべき概念かもしれない…

無益な殺生とは何だろうか…
必ずしも必要ではないとか…過剰に奪っているとか…そういう意味だろう…
スナイダーの言う「経済的」な意味合いを持った言葉だ…

Continue reading “अहिंसा”