Genocide

Palestinian Lives Matter Too: Jewish Scholar Judith Butler Condemns Israel’s “Genocide” in Gaza

身体はおそらく知らない…
ガザで何が起こっているのか…
屠殺場で何が起こっているのか…
だから都合よく振る舞える…
暴力…

ふと身体に届くこともある…
そのとき考えたい…
その機会を逃してほしくない…
気づいて欲しい…

1948年当時のハンナ・アレントの言葉…
「イスラエルがユダヤ人の主権というものに基づいて建国されたことはひどい間違いだ。数十年にわたる軍事的対立を引き起こすに違いない。」

9.11が甦る…

https://note.com/bashir/n/n78fb1d686563

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IN NEW YORK

画像引用元

PERFORMANCE IN NEW YORK: async(2017)
監督 Stephen Nomura Schible

教授の作品にハズレはなかった…なかでも『async』は一際強い印象を残している…闘病生活を経て制作されたアルバムだった…深化した音が聴ける…

当時の貴重なライブ映像…スタジオ録音を再現した音に教授が生ピアノやノイズを重ねている…

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路邊野餐

凱里ブルース(2015)
監督 畢贛(ビー・ガン)

詩的な世界が広がっている…
映画の面白さや可能性が堪能できる…

30分経ってタイトル…
画角の外から聞こえてくる音…
トンネルの中はまるで「ストーカー」…
「WEEKEND」を上回る長回し…

中国がどんな国なのか…
何が起こっているのか…
少しだけ垣間見れたような気がする

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大象席地而坐

象は静かに座っている(2018)
監督 胡波(フー・ボー)

負の連鎖が続く…
喜劇じゃないかと思うほど…
戦争や飢餓のような最悪の事態というわけではなく、
人社会のゴミのような部分が凝縮されている…
万人のすぐそばにあるもの…

手ブレ長回しときつめのフォーカス…
ワンシーンを違う視点から別カットで撮ったり…
日暮時の長回しで終わる頃は暗くなってたり…
印象的なシーンは多かった…

映画を観ると体に新しい血が流れるかのようだ…
何か救いのようなものを感じる…
芸術にはそういう癒し効果がある…
象を見に行くことも似ているのだろう…
逃げているわけではない…
そこに希望を見出しているわけでもない…

ただ、完成後監督は自ら命を絶ってしまった

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MEMORIA

メモリア(2021)
監督 アピチャッポン・ウィーラセタクン

停止してると思ったら普通に再生されてたということが何度もあった…全編タルコフスキーのような長回しで構図も綺麗…ただ被写体が全く動かない長回しも多く、周囲の微妙な草の揺れで再生を確認することも…

「ブンミおじさんの森」は観てないのだけど、アピチャッポン監督はアニミズム的な思想を持ってるのかもしれない…様々なものに記憶が宿り、それを受信再生する…それは私たちの知性が壊れる様子を描写していると解釈できないだろうか…私が私でなくなろうとしているかのような…個が絶え一つの流れになる…そう考えると全体のスローなテンポや辻褄の合わないことが、逆に納得できるような気がしてくる…

ティルダ・スウィントンは制作にも大きく関わっているらしい…立ってるだけの演技も流石…アピチャッポン監督も、背中だけで何分も撮ったり、とてもいい画だと感じた…曲はむしろ邪魔と思える映像…一種のリアルな体験なのだろう…

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水俣曼荼羅

水俣曼荼羅(2021)
監督 原 一男

ここには縮図がある…
文明の基本構造と言っていい…
大きな社会でぼんやりしているもの…

恩恵は犠牲の上に成り立っている…
差別、病気、貧困、環境破壊、動物の犠牲…
法律や倫理とは何なのだろう…
戦争にもルールがあるらしい…
大きな社会は超間接的につながっている…
多くの場合加害者は特定できず…
被害者の姿も見えない…

末梢神経が損傷している場合、自覚症状があるらしい…
脳が損傷している場合、末梢の麻痺が分からないらしい…

ほぼ地元だけど、「MINAMATA」にしろ「曼荼羅」にしろ地元で観た人がどれだけいるのだろうか…むしろ地元だから見ないのかもしれない…地元民と他所者の評価には必ず溝がある…同じ地元民でも立場や意見は違う…善と悪を固定すべきでないことも分かる…誰かを責めるというよりも、人社会の在りようを見極めたい…水俣病だけの問題ではない…

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ABOVE THE CLOUDS

雲の上へ(2018)
著 キリアン・ジョルネ
訳 岩崎 晋也

なぜ山に登るのか…
なぜ山を走るのか…

球磨川を走るだいぶ前に読み始めた…
しばらくトレーニングとか準備で本と向き合うことができずにいた…
読み終えたのはレースの一週間後…
天と地ほどの差があるとはいえ、接点は少なくない…

以下キリアンの言葉…

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I Have Arrived, I Am Home

Thich Nhat Hanh が亡くなって1年になる…

特定の宗教に興味はないが…
その態度というか、歩き方というか…
とても謙虚なイメージ…
清らかなイメージ…
そういうものに惹かれる…
学びがあるように感じる…
https://hitkeas.com/2021/02/11/the-other-shore/
https://hitkeas.com/2019/03/09/zen-keys/

ワタシとかアナタとか…
それは勘違いみたいなものだ…
絶えるとき、勘違いは解ける…
大したことではないのかもしれない…

亡くなったときに作った曲…
https://hitkeas.com/2022/02/01/lotus/

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بادماراخواهدبرد

風が吹くまま(1999)
監督 アッバス・キアロスタミ

クルド人が住むイランの小さな村…「桜桃の味」でぼんやりしていたものがここで鮮明になってくる…すべてのカットに力みがない…曲などの演出も一切ない…あるのは平和で慎ましい暮らしと美しい風景…そこには不便や貧困はない…この村に取材でやってきた主人公は、携帯が繋がりにくくいつも丘の上まで行って電話するわけだけど…

より良い世界を求めることも勿論理解するのだけど、必要なものはもうすでに手に入れているのかもしれない…より便利に、より優位に、もっと刺激を…そういう世界に住んでいる…

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