SAPIENS

私たちサピエンスは20万年前にこの世に現れた…そして農業が開始される1万2千年前まで、私たちは狩猟と採集で生き抜いた…この狩猟採集時代こそ最も長く生きた時代であり、今の私たちを形成し現在に影響を残した時代だと考えることもできる…

当時のサピエンスは同じ身体的特徴を持っていたにも関わらず、虚構の登場によって異なる想像上の現実を生み出すことができた…生活をともにする各部族によって、異なる独自の言語/習慣/価値観を持っていたと考えられている…部族構成を例にとるなら、現在主流の一夫一婦核家族制以外に、もっと原始的な共同体もあったとういう説もある…つまり男性は父権を持たず、女性は同時に複数の異性関係を持ち、部族全員で子育てをする…この説の支持者は、長い時間をかけて埋め込まれた遺伝子が現代の一夫一婦制に合わず、それが不倫や離婚の絶えない要因だと考えているらしい…嫉妬や不倫に対する罪意識、殺人に対する罪意識、それらは社会に依存しているのだろうか…
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SAPIENS

なぜサピエンスは他種を一掃するほどになりえたのか?原因は定かではないが、とにかく私たちは「新しい言語」を手に入れた

言語は人間だけのものではない…他の動物も何らかの手段で意思の伝達をしている…声を使うものも多い…ではサピエンスは何が特別だったのか…それは「噂話」に始まったという…噂話は目的が希薄であり、いわば日常会話…現在のSNSも同じだろう…形容、感想、意見、評価、推測、それらは絡み合い、見たことも触れたこともない「虚構」という新しい現実を作り出す…
虚構とはフィクションであり架空の出来事だ…しかしここで言う虚構とは私たちが普段信じているもののことを言う…例えば「国民」「お金」「人権」「正義」「法律」「会社」などなど…これらはすべて実在しない…ほかの動物が察知できない世界だ…意味によって編まれた世界にあるもの…紙切れや電子媒体に情報として記録されているものもあるかもしれないが、物理的には所詮紙切れである
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SAPIENS

ハラリの『サピエンス全史』を辿ってみる

人間は私たちホモ・サピエンスだけではなかった
他種の人間は絶滅している
ほんの一部だけ現生人種に他種のDNAが残っているらしい

生物は上位から「類」「科」「属」「種」で大別される
私たちは霊長類だ…ゴリラやチンパンジーは仲間…その下位に「科」があり、祖先を遡ると同じ単一生物にたどり着くらしい…私たちはヒト科だ…その下位に「属」があり、私たちはヒト属になる…その下に「種」があり、私たちはホモ・サピエンスと呼ばれている…同じ種内は繁殖力があり交尾の対象として興味を持つ…違う種は興味を示さないか或いは交配があっても子孫に繁殖力がない傾向にある
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Animal Liberation

シンガーは菜食を推奨し、デリダは菜食を批判している
なのにシンガーの考え方に違和感を感じ、逆にデリダの方に頷ける部分がある…
そしてなぜか最後はシンガーと同じ立場になる…

ピーターシンガーは菜食主義の先頭に立つ哲学者だろう
動物への差別を種差別であるとして批判している
動物も痛みを感じるであろうから、倫理的対象として扱うべきだと…
「痛みを感じるから」という点が気になる
人間の基準を強引に人間以外にも適用しようとしてはいないだろうか…
また、生物学の上に築かれる倫理は今後解明されることに左右される可能性があり、程度の問題に還元されて議論が不毛になる危うさも感じる
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Arendt

Eichmann in Jerusalem

アイヒマンはナチスにおいてユダヤ人を強制収容所へ移送する指揮を担っていた…戦後は逃亡に成功し、ニュルンベルク裁判を免れている
その後アルゼンチンで潜伏生活をしていたところをイスラエルの諜報機関に逮捕されイスラエルに連行される…イスラエルの単独裁判によって絞首刑の判決がくだされ処された
アイヒマンは自らを有罪だと理解していた
しかし裁判での告訴状に対しては反論し、まずユダヤ人を直接殺害してはいないし命令もしていない…そして自分の行為は当時のドイツの法に従うものであり命令に服従したに過ぎない…と主張した…
誰もがアイヒマンと同じように考え行動していた…彼だけを裁くことができるのか…しかし抵抗した人もいた…彼らは任務を躊躇、辞退し、肉体労働に従事するか自ら死を選んだ…また、裁きは思想ではなく行為に対して行われるもの…よって逃れることはできない
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Arendt

The Human Condition

議会制民主主義とはいえ、ごく少数の代表者により決定が行われ、その間国民は労働と消費に忙しい
アレントは古代ギリシアのポリスと現代社会を比較しながら、大衆のあり方を描写している

◆人の営みと領域

労働/レーバー/プライベート
生命維持のために必要な行為…その成果は消滅する
アテナイでは家庭内の私的な閉じた領域での行為
主人への服従が求められ、暴力と命令が行使される
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Arendt

The Origins of Totalitarianism

良識を持った一般国民までがヒトラーに幻想を抱いたのは何故か…
プロパガンダや利害関係だけではなく、道徳規範の崩壊があったから…
それはナチスとともに訪れ、ナチスの崩壊とともに去っていった

◆国家の成立 → 人種差別

国民国家
領土内の住民すべてを構成員(国民)として統一を計ろうとする国家
国王による王政と違い、主権は国民にあり法の元に統治される
国家領土と民族分布がほぼ同じ場合、国家はまとまる傾向にある…逆に同一民族が国家をまたがって分布している場合、または国家内部の複数民族のうち、単一民族が主導権を握った場合などは、内戦や侵略戦争の契機につながる…前者は西欧(イギリス、フランス)に見られ、後者は東欧(ドイツ、ロシア)に見られた…後者ではたらくナショナリズムは「種族的ナショナリズム」と呼ばれる
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Arendt

Interview

「何が残った? 母語が残った」『アーレント政治思想集成』収録
ギュンター・ガウスによるTVインタビュー
アレントの思考の変遷が語られている
中山元氏によると4つの重要な問いの提示があるという

▪️国民のナチスへの支持?
アレントは国外への逃亡/亡命の理由を、ナチスの政権獲得ではなく、友人たちのナチス支持にあるとしている…なぜ一夜にしてそれまでの道徳心を捨て、本気でヒトラーを信奉するようになったのか…
ナチスは均制化(グライヒシャルトゥング)と呼ばれる政策を掲げていた…中央政権への権力集中化…
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