サピエンス全史(上)
著 ユヴァル・ノア・ハラリ
訳 柴田 裕之
とりあえず前編…ホモ・サピエンスの歴史を虚構という視点で解釈…
Continue reading “SAPIENS: A Brief History of Humankind”
サピエンス全史(上)
著 ユヴァル・ノア・ハラリ
訳 柴田 裕之
とりあえず前編…ホモ・サピエンスの歴史を虚構という視点で解釈…
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帝国とは、独自の文化と領土を持った多数の民族を支配下におき、境界が絶えず変動する特徴を持っていた…帝国は大きさや人口や軍事力や独裁制ではなく、多様性と柔軟性によって定義できる…征服された無数の小さい少数民族は長い時間をかけて消化吸収され、固有の文化は徐々に消滅した…
サピエンスは他の社会的動物と同じように自分たち以外を別ものとする民族的排他性を持っている…しかし帝国のイデオロギーは、逆に世界の人々を包み込みさらに面倒を見ようとする…被支配者のための支配…この慈悲深さは征服を正当化するとともに、反乱や抵抗を沈める味方にもなった…滅亡する帝国は、反乱ではなく支配層の内部分裂か外部侵略が要因だった
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コロンブスの言葉(Wikipediaより)
「彼らは武器を持たないばかりかそれを知らない。私が彼らに刀を見せたところ、無知な彼らは刃を触って怪我をした。 彼らは鉄を全く持っていない。彼らの槍は草の茎で作られている。彼らはいい身体つきをしており、見栄えもよく均整がとれている。彼らは素晴らしい奴隷になるだろう。50人の男達と共に、私は彼らすべてを征服し、思うままに何でもさせることができた。」
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DEAD MAN
監督 ジム・ジャームッシュ
最初から辛い
身寄りも仕事も帰る場所も未来もない
やがて指名手配犯に…
ノーボディは自然と文明の仲介者なのか…
助けるというより、自然に返る手助けをする…
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サピエンスは「虚構」という人工的な本能によって、見ず知らずの厖大な人たちが協力できる「文化」というネットワークを作りだした…文化は環境の変化、他文化との交流によって変化する…さらに、虚構に内在する避けられない矛盾に折り合いをつけるかのように変化する…中世の文化は騎士道とキリスト教の間に折り合いをつけられなかった…同様に現代社会も自由と平和に折り合いをつけられずにいる…これらは文化にとって欠点ではない…創造性と活力の源だろう…
文化は統一と分裂を繰り返しながら徐々に大きな枠組みへと拡大していく…多様で異なる文化のようでも、次第に同じ概念で口論し、同じ武器で争うようになる…トマトはメキシコ原産だが、イタリア料理に欠かせない…インディアンが乗る馬はヨーロッパ原産…いずれも文化交流によるものであり、純正はもはやありえない…このようなグローバル化の重要な段階は紀元前1000年紀に訪れていた…サピエンスは全世界と全人類を想像し、普遍的な3つの秩序を発明する…
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サッカーの試合を可能にしているのは、サピエンスがルールを学んだからであり、決して遺伝子にコードが組み込まれているからではない…ハチやアリはDNAに行動がプログラムされているが、サピエンスはデータベースである脳への書き込みから始めなければならない…しかし脳は容量制限があるとともに新しい生命に引き継ぐこともできない…そして大きな社会は膨大で複雑な情報を必要とする…人類は脳の外にデータを保存する術を手にする…「書記」の誕生
シュメール人による人類初の書記は話し言葉の文字化ではなく、数の記録など限定的なものだった…やがてメソポタミアで楔形文字、エジプトで象形文字という完全な書記体系が確立される…
数理的データの保存や処理においては9世紀以前に発明されたアラビア数字によって飛躍的に効率を上げることになった…アラビア数字は今もなお、世界の最も有力な言語となっている…さらに今日、数理体系は0と1だけの2進法によるコンピューター処理へと進化している…書記とは人間の能力をサポートするものであったが、次第に人間の意識の主人へとなりつつある…
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信用創造とは金融機関に許されている貨幣を生み出す機能のこと
作られたお金は負債として一時的にお金の総和を増やす…返済されたらゼロに戻る…金融以外のクレジット決済(売掛-買掛)などでも信用創造は行われているとする人もいるが、ここでは金融だけに限定して考えてみる…以下現時点の理解…金利はとりあえず無視する…
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マルコムX
監督 スパイク・リー
キリスト教もイスラム教も同じユダヤルーツの宗教であり、黒人も白人も同じアフリカルーツのホモ・サピエンス
生まれたばかりの子供は宗教も奴隷制度も引き継いではいない
どのような人種間の意識も宗教も排他的要素を抱えてしまうものであって、差別や争いと結びつきやすい…根本的問題はサピエンスの未熟さかもしれない…
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1.2万年前、サピエンスの生活は農耕と牧畜によって一変する
それは生命を操作することを意味する
IPS細胞から臓器を再生することと同じだろう
すでに紀元前3千5百年前には、人類による栽培化/家畜化はピークを過ぎていた…
農業は蓄えを含む多くの食料とともに急激な人口増加をもたらした…しかし豊かに思えた生活環境は悪化の一途を辿る…1日の殆どを労働で過ごすようになり、関節炎やヘルニアに悩まされ、定住が感染症の温床になることによって幼い子供が犠牲になった(お粥により離乳が早まり抵抗力が落ちたことも原因)…人口増加は高い死亡率を上回る出生率のおかげだ…貧富の差は拡大し、労働者に返ってくる食料は減り…恵みをもたらすはずの土地は争いを激化させる要因にもなった
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