Wittgenstein

ウィトゲンシュタイン、最初の一歩
著 中村 昇

*本の内容に限らず自分の考えを綴ろうと思う…

■ 1 哲学というのは、独特の感覚が出発点です
■ 2 私は世界だ

私という肉体がこの世に生まれた日(少なくとも自分で外気を吸い始めた日)ははっきりしている…しかし記憶を伴った「私」という存在はおそらくぼんやり始まったはずだ…「私」と「世界」はセットだ…「世界」は「私」とともに始まり「私」とともに消える…動物にも「私」があるように見えるがそれは本能に依るもので恐らく「私」は不在なのだろう(例えばイルカやボノボには「私」の萌芽みたいなものがあるのかもしれないが)…動物は自然であり、自然には答えしかない…理由や原因はない…理由を作る(見る)のは「私」であり「私」は「世界」を作る代わりに答えを失った…理性や思考は答えを失った状態に寄り添っているものだ…答えのある状態に理性や思考はない…「私」と「世界」の出現と「答え」の消失は人類最初の恩恵と犠牲なのだと思う…「私」のそばにはいつも「死」がある…「生」と「死」は別物なのではなく、同じものの別の側面だ…「私」とは一種の勘違いみたいなものだ…

バタイユの言葉…
死はこの世がまやかしであることを暴露する…
突如として現実世界が嘘であることを告げる…
(「宗教の理論」より)

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THE VELVET UNDERGROUND

The Velvet Underground(2021)
監督 トッド・ヘインズ

JONAS MEKAS(1922-2019)
ANDY WARHOL(1928-1987)
NICO(1938-1988)
LOU REED(1942-2013)
JOHN CALE(1942-)
STERLING MORRISON(1942-1995)
MAUREEN TUCKER(1944-)
DAVID BOWIE(1947-2016)

ヴェルヴェッツの映像は YouTube を探しても何もでてこない…この作品の価値はそのへんにある…映画はジョナス・メカスとウォーホルの撮った映像が多くを占めている…ジョナスは3年前に96歳で亡くなっていた…唯一観たジョナスの作品は「時を数えて、砂漠に立つ」だ…マイルス・デイヴィスとジョン・レノンがバスケットするシーンが収められていた…何回投げても入らないマイルスが意外だった…

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Le Père Noël supplicié

火炙りにされたサンタクロース(1952)
(「われらみな食人種」所収 )
著 クロード・レヴィ=ストロース
監訳 渡辺公三
訳 泉克典

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021121600184&g=int

ディジョンでサンタクロースが火炙りになったのは1951年…アメリカから輸入された慣習への反発だった…聖職者たちは降誕祭の宗教的価値が薄れつつあることを憂いていた…しかしレヴィ=ストロースはもっぱらアメリカの影響にするのは単純すぎると言う…ここでは輸入された慣習は同化というより寧ろ触媒の役割を果たしている…潜んでいた類似の慣習が顕在化したのだと…今日のクリスマスは歴史の中で目まぐるしい変動を繰り返してきた儀礼であって、すでに数々の栄枯盛衰を経てきていた…アメリカ的形態はもっとも現代的なアバターに過ぎない…ではなぜ一部の敵意がサンタクロースに集中するのだろうか…

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In the High Country

IN THE HIGH COUNTRY(2013)
A FILM BY JOEL WOLPERT
FEATURING ANTON KRUPICKA AND THE ROCKY MOUNTAINS

The Wolpertinger によるドキュメント映像…
https://thewolpertinger.com
https://www.staticbloom.co.jp/wolpert

STRAVA で唯一フォローしているのがクルピチカだ…
おそらくすべてのデータを追跡できる…
バイクやクライミングも含めて毎日信じられないほどのハードワークだ…

https://hitkeas.com/2020/08/17/krupicka/
https://hitkeas.com/2021/07/06/what-i-talk-about-when-i-talk-about-running/
重なる部分…接点を感じる…

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TOYAH & FRIPP

どんな FRIPP も受け入れたい…
地球上の FRIPP ファンはみんな同じ気持ちだろう…

FRIPP の The Jean Genie は貴重だ…
ラストのフレーズは FRIPP らしくてホッとする…

HEROES のギターワークも確認できる…
改めていい曲だと感じる…
さりげないフレーズも改めて完璧だと感じる…

しかしとにかくやりたい放題なのだ…
誰がこんな FRIPP を想像できただろうか

目を閉じてはいけない
受け入れるのだ
きっといい奥さんなのだ
きっと幸せなのだ
神様どうかお赦しを

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La démocratie aux marges

民主主義の非西洋起源について(2014)
著 デヴィッド・グレーバー
訳 片岡大右

■ 結論 国家の危機

サパティスタはラカンドンの森におおむね多民族的と言えるコミュニティを形成してきた…彼らが身を置いているのは、これまで民主主義的即興の空間と呼んだものの典型例だ…彼らは国家の外に置かれた即興空間の住人に他ならない…彼らのアイデアは、惑星全体に広がる一連の社会運動に途方もないインパクトをもたらしている…彼らが民主主義という言葉を選択するのは、アイデンティティ政治の香りを漂わせるもの全てを拒絶するという意思表示であり、議論や関心の輪をメキシコ内外に広げる意味があった…それは何か特定の言説から生じてきたのではないし、伝統的なマヤの実戦に由来するものでもない…その複数的な起源は、先住民の実戦と様々な潮流のアイデアとの持続的な対話のうちに探し求めるべきだろう…

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AOSHIMA

第35回青島太平洋マラソン2021 – 42.195km

病み上がりだったので後半の歩きに備えてジャケットとネックウォーマーをバッグに詰めた…
バックパックを背負ってのロードレースは初めて…
トレイルで慣れてたので違和感は無かった…
意外に30km付近まで走れたが、やはり残りは歩いた…
予想通り寒くなった…

数ヶ月前から調子が上がらなかった…
眠れないほどの腹痛もあり、意を決して検査を受けに行った…
初の尿路結石…手術で入院し、退院後もしばらくは管が入ったままで血尿出まくり…
結局調子を戻せないままレースを迎えた…

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