Lorenz

Die acht Todsünden der zivilisierten Menschheit
Konrad Lorenz

◼️4 感性の衰滅

「…シュルツェの言うところでは、汗をかき、疲れ切って指を傷だらけにして、筋肉をいためて極めがたい山の頂上に達したとき、すぐにまだもっと大きな登はんの苦労と危険を克服せねばという期待を胸に抱けば、こうしたことはすべておそらく享楽ではなくて考えられるかぎりの最大の喜びである。享楽ではおそらく、厳しい労働という形の不快を代価として支払わないでも手にいれられるが、すばらしい神のたまもの、喜びは、それなしには得られない。今日たえず増大しつつある不快に対する不寛容性は、人生の自然の起伏を人工的にならされた平原に変える。それは大きな波の山と谷を目立たぬ振動に変え、光と影を単調な灰色にしてしまう。要するにそれは、死のような倦怠をうみだすのである。」(p51-52)

身体が喜ぶのだと思う…
負荷を必要としている…
バーチャルを振り切るために…
文明が作り出すベクトルの中に喜びは見出せない…

人は答えを失くしている…バーチャルという在り方の中にいる…「知性=私」は自らの身体そして環境に変形を加える…変形は概念として捉えることから始まっている…「知性=私」は「あなた」に触れることなく「あなた」を作り出す…私、あなた、世界…バーチャルなもの…文明の源泉…