AI

人の可視領域は限られている…
可聴域も限られている…
人の感覚が届く生活圏みたいなものを考えるなら…
それは今よりずっと小さく単純なものかもしれない…
かつての狩猟採集民が数十人で生活していたように…
現代の未開民族が数十人で暮らしているように…

AIが世の中を変えるとか、脅威だとか…
それは今始まったことなのだろうか…

知性が主導権を握り始めたのは遠い昔のこと…
それはゆっくりとではあるが劇的な変化だった…
コロンブスやニュートンの業績は同じベクトルを持っている…
主導権を握った知性の様々な業績…

ゴミが増え始めて環境問題に気づく…
人はいつも遅れて気づく…
微量の放射性廃棄物は問題にならないらしい…
そういう解決の仕方しかできない…
子供が増えたらすべて解決するとか…
人と家畜の多さはすでに地球と釣り合っていないのではないか…

未開社会の人たちにとって…
地球が丸いこととか…
地球の裏側にも人が住んでいることとか…
それらは興味の対象だろうか…

未開社会において主導権を握っているのは知性ではない…
おそらく知性は別の役割を担っている…

目の前の恩恵で何も見えないうちは…
環境問題は無くならない…

AIが脅威なのではない…
ずっと前から始まっている…
すでに沼の中にいる…

ワタシは在りえない…
仮住まいが停止すると同時に消える…

AIにワタシは可能だろうか…
AIは数ある個のひとつとして認識しているだけではないのか…
AIに孤独は可能だろうか…
欲望は可能だろうか…