KUMAGAWA

第2回球磨川リバイバルトレイル – 102km(DNF)

昨日の昼から今朝までコース上にいたことが夢のようだ…67kmを18時間半だった…二つの決断を評価したい…まずエントリーしたこと、そして第2エイドまで進むことを決心したこと…頚椎症や腰痛に悩まされエントリーを迷っていたが、とりあえずモチベーションになることを期待して決心した…そして今回は昨年リタイヤした第1エイドの先に進まないといけなかった…

この大会はある意味地元であり、なおかつ復興を謳っている…トレイルを走る自分にとって避けては通れない…規模からしてもチャレンジに値する魅力十分…身の丈に合ってはいないが、それは重要ではない…

今年に入って頚椎症より腰痛の方が深刻になっていた…逆に首の痛みは和らいできた(昨年のエントリーする時点では頚椎症が迷うポイントだったのだけど…)…結局治療はうまくいかず、とりあえず1週間前に仙腸関節にハイドロリリース、大会直前に通常の神経ブロックを同じところに打ってもらった…正直言うと効いたのは最初の10キロぐらいで、その後は痛みとの戦いになった…31キロの第1エイドでは次に進むことを決めていた…いくら痛くてもそこで止まるわけにはいかない…試練になることは覚悟していた…第2エイドは67キロ地点(36キロ先)…途中でのリタイヤは許されない…途中で後悔しながら進むんだろうなと思ってたし、そういう瞬間も確かにあったけど、概ね夜間を進んでいる体験を楽しんでいたと思う…前後が開いて孤独な時間も多く、遠くにヘッドライトの光が動いていたり、なかなかできない経験だった…とはいえなんとかならないのか、この痛み…最後のWステーションからコウノエベルトを使った…実はこれが効いたのかもしれない…最後の11キロは痛みを少し忘れて進めたような気がする…

今回は初めてのことが多かった…夜間を通してのトレイルは初めてで、ポールを使ったのも初めてだった…昨年の第1エイドでのリタイヤが悔しかったので、1年間かけて準備してきた…持っているヘッドライトの明るさに少し不満を感じていたので明るいものを買った…寒さや汗冷え対策で欲しかったインナーを買った…撥水性が失われて袖が破けてしまったウインドシャツを新調した…少しでも楽に進めるようトレッキングポールを購入した…すべてこの日のため…

ヘッドライト
バッテリータイプにした…寿命が心配だったのでまだ見えるぎりぎりまで待って点灯した…明るさは申し分なかった…しかし朝5時ぐらいからだんだん明るさが落ち始めてしまった…あと少しだからと思って慌ててハンドライトに切り替えたのだけど、暗い中でザックから取り出したり電池入れたりという作業が滅茶苦茶面倒だった…さらにポールとハンドライトの共用はできなかった…しばらくヘッドライトを充電しながらハンドライトで進んだのだけど、やはりトレイルはヘッドライトに限る…今度はサブのヘッドライトを持っていこう…

トレッキングポール
今回はポールを使える数少ない大会…恐らくこれがないと第2エイドまで行けなかった…登りにしろ下りにしろポールは威力を発揮する…さすがに滑るような急勾配は難しいが(その時は片手で2本持つ格好になる)結局ポールをしまうことは一度もなかった…普段の練習から頼るのはよくないが、ポール使用が許される大会だけなら使わない方法はない…

インナー
昨年の大会は非常に寒く、夜の走行に対して少しビビってたし、どういうレイヤリングがいいのか悩んでいた…結局夜間は最近流行りのアミアミ系とパタゴニアの組合せにした…今日は暖かったのでこの2枚の上にウインドシャツだけで十分だった…少し暖かいが走っても暑すぎず、止まっても寒くなることはなかった…練習使用時は汗がひんやりすると感じたけど、夜間の肌寒い時間、長く使っているとその真価が発揮されると思った…買ってよかった…

ウインドシャツ
今回のものはフードタイプではない…襟がたってる…なのでザックとの干渉が少ない…寒い時期の重ね着でフードが重なることもないだろうし、これでいいんじゃないかな…夜間のザック下ろしたり背負ったりとかのときも煩雑さが軽減される…

シューズ
前と全く同じシューズを新調した…申し分ないシューズだったので、廃盤だったけど、ネットで探して購入…今後同じようなシューズが出るのだろうか…

★以下備忘露追記…

大会運営に関しては、コーステープの配置が絶妙にイイと思った…特に夜間が想定されるところは数も多く、配慮が行き届いていると感じた…ロストしそうになった人がブツブツ言うシーンもあったにはあったが、自分には十分すぎるものに思えた…リタイヤできるポイントも多いといいのだけど…それとコース図がもっと制度が髙いものだと助かる…

当日から筋肉痛…普通は翌日とか一日開けてとかなのに…今回はポールを使ったので上体も含めて痛い…

意外と朝まで眠らずに走れるんだなと思った…

まだ走ってる暗い夜明け近くにスマホの目覚ましアラームが鳴った…まったく想定できなかった…ちょうど隣に女性ランナーがいたので焦ったけど、そのランナーは体調悪くして苦しんでる最中で反応すらできない様子だった…

疲れると補給食が食べられない…吐きそうになる…おそらく最後の4〜5時間は食べてない…水と塩熱サプリとウコンの力だけだった…それとWステーションのコーラとアクエリ…クリフバーのブロックみたいな、小さくて口に入れたら溶けて無くなるようなものがいい…味は柑橘系で甘すぎないもの…ブロックなら携帯もしやすい…冬場ならくっつかないだろうし…

夜間は滑る…とにかく昼間なら見える細かいものが見えない…異常に滑って転んだ…ポールを持っているしどう手を使うか難しかった…土の質感であったり、微妙に浮いてる木の根っこだったり、注意していても見分けられなかった…

ゴール地点までバス送迎されて荷物を片付けたりしてるとき、コース上で一緒だったランナーと話す機会があった…その方、UTMBに2回も参加して一度は完走までしてた…すごい…夢ですね…