BREAK, BLAKE

私は世界を作る…
理性は世界を保証する…

世界は意味で構築されている…
意味は力で、力は意味…
そこは現実と呼ばれている…

世界とありのままは違う…
ありのままも見えている…
しかしそこに意味はない…

概念、道具、お金、食料、資源、道徳…
意味が紡いでいるもの…
それらは力であり歪みだ…

田畑や道路や家屋を作るとき、私たちはそれを破壊とは思わない…
少なくとも気にしない…
都合が悪くなるまで破壊と認識することはない…

それらは何処かに蓄積される…
軍備、放射性廃棄物、貧困、ゴミ、病気…
恩恵は何かを犠牲にしている…

国家とは暴力装置であり…
経済とは格差をつくる装置であり…
そして技術は環境を破壊する…

それは通常気づかない…
理性は違う方向を向いている…

私たちは加害者なのだろうか…

ホッブズの自然状態は本性じゃない…
それは一旦築かれた虚構が崩れたときにあらわれるものだろう…
虚構によって歪んでしまった人の姿が露わになった状態だ…
自然というより人工の状態…
人が生まれ持った本性じゃない…
同種は助け合うものだ…

理性が欲望を作り、欲望が理性を作る…
本性は主導権を失い機能不全に陥っている…
理性も欲望も依存の形態だ…
しかし捨てることは不可能だろう…

いくらかでも本性の回復があるのなら…
違うバランスへの移行が可能なのではないか…

ある人は新しい物語が必要だと言う…
神話が必要だと…
ブレイクもそう言いたいのだと思うスクリーンショット 2022-04-14 7.08.55.png
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウィリアム・ブレイク