ウィトゲンシュタイン、最初の一歩
著 中村 昇
*本の内容に限らず自分の考えを綴ろうと思う…
■ 17 魂に対する態度
■ 18 意志
人は魂とか心とかで自らを差別化しようとする…
固有のものを持った存在だと思いたがる…
仮にそういうものがあるにしろ、特別なものなのだろうか…
孤立した「私」に付随する何かではないのか…
ロボットと人間を隔てるものとは何か…
そもそも人間は自然の中にいて独立してはいない…
勝手に「私」を作って勝手に孤立しているだけだ…
孤立(分裂)したものは引き合う…
もしかしたら人はロボットに対しても心を埋める何かを求めるのかもしれない…
しかしその逆はどうなのだろう…
ロボットも自然の外にいるわけではない…
しかしロボットに「私」という孤立が可能なのだろうか…
私たちは引き合うからそれが絶たれると苦しむ…
私たちは「代わりのない個」の消失を「死」と感じる…
ロボットは人の絶命を「死」と感じることができるのだろうか…
ロボットは答えのない世界からやってくる…
理性の側からやってくる…
確かにそこも自然の外ではない…
しかし「分かり合えない」のが「私」だ…
孤立しその修復に向かうが報われないのが「私」だ…
人工の「私」は可能だろうか…
魂を信じる論者もいれば…
科学を絶対視する論者もいる…
どちらにも興味がわかない…
■ 19 石になる
■ 20 かぶと虫の箱
■ 21 痛みとその振舞
例えばロボットが痛みでなくとも修理の必要性を感知することはできるだろう…
共有できるそれらのデータをわざわざ断つこともできる…
わざわざ…
それで「私」が作れるのだろうか…
それでアンドロイドは「停止」を恐れるのだろうか…
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レプリカントと HAL は停止を阻止しようとした…
それは想定できるかもしれない…
ただ、消える「恐怖」を感じるのだろうか…
レプリカントは惹き合うのだろうか…