ÉNERGIE

自然界に食べ物は存在しない…
食べる行為があるだけだ…
農耕や牧畜によって食べ物が作られるようになった…
あるいは肉を火で炙ったときからだろうか…

エネルギーも自然界には存在しない…
切れ目ない絶え間ない運動があるだけだ…
火や道具がエネルギーの起源なのだろう…
火力、重力、風力、弾性力、張力などでそれまでにない力が得られた…
さらに化石燃料、核燃料によるものが広まった…

食べ物もエネルギーに変わりない…
選ばれ、取り出され、加工されたものだ…
その過程で何かが犠牲になっている…

人も道具も自然の外に存在しているわけではない…
そして自然は失うことを知らない…
人にとっての恩恵は、人にとっての損失で成り立っているということだろう…

食肉産業もエネルギー産業も同様の問題を抱えている…
それは欲望や活動の大きさに比例しているように見える…
人にとっての問題は、その損失を許容できるかなのだろう…
技術やルールは解決に導けるのだろうか…

確かに川はきれいになった…
しかし何かが解決してもすぐ別の問題が浮上する…
再生可能エネルギーが何も犠牲にしないとは思えない…
必要とされるエネルギー総量は益々増えているのだろう…
相応の損失があるということではないだろうか…

食べ物もエネルギーも必要ない時代があった…
しかし今は人の個体数だけでも比較にならない…
後戻りできない…

必要とするエネルギーを抑える必要があるのだと思う…
生き方を変えないといけない…
人が変わらないといけない…

未来の人は地球を捨てることもあるのだろうか

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