KIRISHIMA

第9回 霧島・えびの高原エクストリームトレイル – 60km

この大会の特徴のひとつは、下ってから登るということ…
スタート&ゴールが上にある…最後が登りになる…
もうひとつの特徴は国立公園だということ…メイン会場に民家や集落はない…
地元住民のおもてなしがあるわけではない…

2年前にショートにエントリー…豪雨だった…
最悪のコンディション…制限時間に間に合わず…それでも楽しかった…
今回はロング…自己最長…未知の世界…

腰痛が慢性化してるだけじゃなく、月曜にぎっくり腰に…
火曜に神経ブロック、金曜に整体で間に合わせた…
軽い痛みと不安を抱えてのスタート…
考えられるケースはすべて覚悟した…

腰痛対策…
チタンテープを貼り…
キネシオテープを貼り…
腰ベルトを巻いた…
病院でもらった痛み止め錠剤と芍薬甘草湯をポケットに入れた…

序盤の下りで前腿がいっぱいになりどうなるかと思った…
腰はいつもの痛みがあったが、とりあえずいつものことだった…
予定通り下りで稼ぐこともできた…
意外に登りも足が前に出て良かったと思う…
それは後半にも引き継がれたが、最後の登りを前に事態は最悪に…
腰痛が重くなり、足が攣り始め、吐き気を催すようになった…
腰痛と攣りは予想できたのだけど…
何も口にできず、水分もエネルギーも薬も採れなくなった…
こうなると進まない…
おそらく後半入ってからの給水が不十分だった…
最後のエイドで逆にがぶ飲み…負担になったと思う…
そして登りに入って森の中の寒さが効いた…
長距離で内臓が持たなかったこともあると思う…
フラフラになりながら気合いと完走の可能性をモチベーションに…
焦らず途中なんども休みながら進んだ…
脚はなんとか歩くだけの力が残ってたのでとにかく前に進めた…
体調もゴールを前に徐々に回復…なぜだろう…
腰だけは回復しなかった…結局終始ごまかして進んだ…

ぎりぎり完走…

トレイルは自分と向き合える…
ただ今回は孤独に潰されそうになった…

以下備忘録…

午前5時はかなり寒かった…
ジャケットを着てのスタート…途中で脱いだ…
後半調子がおかしくなってからゴールまで再度着た…

レース後の帰路でコンビニに入ったら、寒くて震えが止まらなくなった…
過去、トレイルで3回、フルマラソンで2回、同様の経験がある…
舌も回らなくなる…
今回は帰っても飲むばかりで結局食べれなかった…

小林の平家のコンテナみたいな宿にした…
最小限のものしかなかった…
共同シャワーはあったがタオルとソープ類はなし…
隣の温泉で石鹸とタオルを調達…石鹸は温泉の人がゆずってくれた…
意外と寝れた…

結局トイレを我慢して走りきった…
キャンプ場で一度トイレにはいったものの終盤やばかった…
スタート時間が早いと難しいこともある…

整体の先生のアドバイス通り、腸腰筋を動かせるようにならないと…
腰痛と筋力のバランスの改善…

途中服をまくって腰を押さえながら走った…
そのためなのかキネシオが一部剥がれてしまった…

アルトラは分厚い靴下を吐いてるみたいだ…
レース後の足のトラブルはなかった…
クッションも効いてたと思う…
ただ、悪路ではブレが大きすぎる…
自分の足幅には合わないのかもしれない…
今回のコースは石がゴロゴロしてたり滑りやすい泥道だったり…
ちょっと苦労した…

補給食などを入れすぎて結構重くなってしまった…
うまく補給できたらちょうど良かったのかもしれないが…
エネもちは甘すぎて途中から食べる気がしなくなった…前半は活躍してたと思うけど…
トレイルバターは結局食べず

今回は上宮逸子さんや福島舞さんとすれ違った…
一言声をかけようにも余裕がなかった…

スマホを機内モードにしてスタートしたのに…
YAMAP の操作で過って機内モードを解除してしまった…
おかげで最後までバッテリーもたず…
コンタクトをすると近くが見えない…

えびのスカイラインが通行止めだったとは…
危なかった…

今回は行き帰りの車内で曲を一切聴かなかった…
腰痛のせいで苦しいランになることが想像できたし…
気持ちの高揚がなかった…
走らされている感じだった…