La Pensée sauvage

神話的思考と科学的思考
(「われらみな食人種」所収 )
著 クロード・レヴィ=ストロース
監訳 渡辺公三
訳 泉克典

神話的思考と科学的思考…
前者は未開社会に、後者は文明社会に特徴的に見られるもの…
前者は「野生の思考」とも呼ばれている…

自分の視点で書くと…

思考そのものに主導的要素はない…
他の何かに主導権を握られている…
例えば神、権力、立場、欲望、損得、怨恨、気分などに依存している…
思考とは情報量、計算速度にもよるが、計算装置以上のものではない…
常に合理的なのが思考であり、しかし思考は答えを失っている…

野生の思考が文明人にもあるように、科学的思考は未開人にもあるのだろう…
いくつもの誘導要因の中からさらに優勢なものが思考を支配する…
もし神的自然が優勢であれば神話的思考になり、逆に劣勢なら科学的思考になる…
未開人は自然を怖れ敬い、ある種の謙虚さを備えている…
順応、調和を志向する…
答えを得たかのように…

科学的思考とは何だろうか…
翼を授かったのか、足が地についていないのか…
文明社会で優勢な思考とは、神的自然が劣勢となり…
代わりに欲望、権力、富、あるいは利便性、効率化…それらが主導的な力を持つ…
失った答えを常に探し求める有用性の思考…
達成、獲得、勝利、進歩、開拓、実現、主張、成功、解明、成長を志向する…

レヴィ=ストロースによると…
神話的思考は科学的思考に劣らない…
人類はひとつの道を歩んでいるのではない…

未開社会は自然と共存している…
目立った歪みを生むこともない…
しかしその維持には隔離が必須だろう…
開かれれば、文明社会に飲み込まれるのは時間の問題ではないだろうか…
もうすでに止められない状況なのだと思う…
有用性の思考はすべてを飲み込もうとする…

野生の思考が消えてなくなるわけではないが…
おそらく抑圧され劣勢にあり誤解されている…

インディアンが辿った歴史を見ると…
日本も同じ流れの中にあるように思えてくる…
日々、今起っていること

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