Scham

どんな出来事も大したことではない…
そういう側面を拭い去ることはできない…

戦争にしろ、津波にしろ…
家族の死にしろ、自分の死にしろ…
動物を食べることにしろ、食べないことにしろ…
動物を食べるなと騒ぐことにしろ…

覚えているものは誰もいなくなる…
蟻たちは今日も国境を簡単に跨ぐ…

人はここ地球でいったい何に拘っているのか…

喜びがあるか…
心地よいか…

人は自分が生み出す歪みを感じ取れない…
ありのままの感性も忘れてしまう…

ペットを愛する肉食者…
自然を愛する肉食者…

狩りや釣りも必要ならそれは生き延びるための智慧だ…
しかし今ここで行われていることは違う…

メラニー・ジョイの言うカーニズムが解かれたとき…
カフカは思い出した…
カフカが感じたのは「恥」だった…

サフラン・フォアが引用したデリダの言葉…

「あわれみと命の大切さをかけて繰りひろげられる闘い。この闘いは永久につづくと思われるが、それでもいま、われわれはきわめて重大な局面を迎えつつある。(…)この闘いは、人間の義務や責任感を問うばかりでなく、好むと好まざるとにかかわらず、また、じかに負うか間接的に負うのかにかかわらず、誰もが逃れられない宿命であり制約である(…)動物は人間を見ている…われわれはその視線に裸でさらされているのだ。」

人は人以外から指摘されることがない…

人は見られている