▶︎唯識学派
唯識学派は法(存在)を五つのグループに分類する…
・心王/心という現象(8種)
・心所/心的状態という現象(51種)
・色/物理的、生理的現象(11種)
・心不相応法/関係的現象(24種)
・無為法/無条件的な現象(6種)
合計100種の法がある…最後の無為法には「無条件的な真如」も含まれる…真如も法のひとつであるかのように書かれているが、唯識学派はこれを方便に過ぎないとしている…100種の法を認識するということは、仮定を受け入れるということ…
▶︎アラヤ識
唯識学派によれば、すべての感覚、知覚、思考、認識は、真実の基盤であるアラヤ識から立ち現れてくる…アラヤ識は真如であり「偉大で完全な鏡のような智慧」である…8種類の識があり、3つの範疇に分類される…
・了別識(眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識)
・マナ識/アラヤ識を自分であると思量し執着する深層的な識…
・アラヤ識/すべての認識の基盤であり真如を意味する…
すべての識は自らのうちに知の主体とその対象を含んでいる…眼と花は別々に存在する法と考えられるが、見るという行為において主体と客体は区別されないひとつの識である…アラヤ識はすべての法(存在)を保持し顕現させる…
▶︎三性
唯識学派は認識の諸状態を三つに分けている…
・妄分別性/区別することにより錯覚性や妄想性を帯びていること
・依他起性/ものが相互に依存しあっていること
・円成実性/ありのままで純粋なこと
唯識学派はこれら三つの原理を扱ったあと、逆にこれら三つの性質は存在しないこと(三無性)を示す…三性はあくまでも認識を浄化する道に導くためのものであり、絶対的真理はいかなる概念によっても記述できない…
▶︎四智
悟りの境地における識の本性とは「智のもつ照らし出す性質」に他ならない…
・前五識は「あらゆるものを完成に導く智(成所作智)」となり…
・第六識は「霊妙な観察をする智(妙観察智)」となり…
・マナ識は「無分別の性質を持つ智(平等性智)」となり…
・アラヤ識は「偉大で完全な鏡のような智(大円鏡智)」となる…
瞑想する修行者は過誤から生じてくる根(随眠)を変容させ無効にする(転依)…
▶︎五法
・相/すべての色、形、表彰…
・名/相から形成される諸概念…
・分別/概念を生み出す識別知とその作用…
・真如/分別を離れたものの本性…
・正智/悟りの境地に達すること…
分別の世界は方便を通して洞察を得ることによって、真如と真智の世界に帰ってくる…それは現象の世界が消滅することではなく、分別–妄想が消滅すること…波が水を離れては存在しないように、現象の世界は真如の世界と一如である…
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