隷属なき道
著 ルドガー・ブレグマン
訳 野中 香方子
◾️ 終章 「負け犬の社会主義者」が忘れていること
彼らは何もかもに反対する…誰もがこう思っているはずだ…「負け犬の社会主義者」はいったい何に賛成なのだろう…彼らは語るべき物語を持たず、伝える言葉も持っていない…まるで敗北を喜んでいるようにも見える…
学問の世界の左派が犯した最大の罪は、基本姿勢が貴族的になり、単純なことを奇怪な専門用語で書いてことさら分かりにくくしていることだ…わたしたちに必要なのは、数百万人もの普通の人々に語りきかせる物語ではないか…
死ぬ間際の最大の後悔とは「他人が私に期待する人生ではなく、自分のための人生を生きればよかった」というもの…その次の後悔は「あんなに働かなければよかった」である…
「負け犬の社会主義者」に欠けているのはアイデアの欠如であり、ユートピアが描けないということ…思いだそう…奴隷制の廃止、女性の選挙権獲得、同性婚の容認、それらを求めた人々はかつて狂人と見做されていた…だがそれは彼らが正しかったことが証明されるまでの話だ…
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