Globalization

お金社会では、誰かが得をしたら誰かが損をしているように思える
世の中のお金の総額が一定ならそうなるはず…
しかしここ日本でこういう理屈が語られることはない
むしろ競争社会を生き抜く倫理が教訓のように語られる
ここでは貧困が社会問題ではなくなっている
どういう仕組みなのか…

信用創造(貸付/借入/ローン…)…
借金によって市場総額が増える…パイが大きくなる
常に返済よりも新たな借金が多ければパイは継続的に増え続ける
多くは一部に吸い取られても、底が乾くことがないよう潤いが注入される
もしパイが増えなければ誰かが犠牲になる
世の中の借金は増え続けないといけない

そしてグローバル化…エリアを広げる…参加者を増やす…
グローバル化によって貧困のはけ口を作る
それは海のゴミのように知らない対岸にたどり着く
近いエリアは何とかうまくいってるように見えてもずっと遠くは違う
遠いから実感がわかない…切り取られた事実だけが知らされる
難民受け入れが貧困の逆輸入のように見える…

もし途上国の貧困が解決されるとしても別のどこかに新たな貧困が現れる
例えば先進国の中に…
そのうち貧困のパターンも分かりづらくなる
ただ確かに貧困は残るはず…
それが資本主義社会でありお金社会だから…

国家の貧困対策である社会保障はもともと排他的性格を持っている
違うものを締め出すことで内部強化しようとする
だからおそらく世界規模の福祉は支援の域を超えることはない