First Filial Generation

殆どの野菜/果物/花はF1種(交配種)と固定種(在来種)に別れる…
今日F1種は問題になりつつある…

■ F1種
ホモ接合型の両親の交雑による子孫の第一世代
AAとaaなら必ずAaが生まれる…Aが優性/メンデルの法則
多くは花粉を作らない雄性不稔株を使って交雑させる
品質が均一で成長が早い(雑種強勢)
AaからはAA、Aa、aaが生まれるためF2以降は均一でない
現在の農業では主流であり、農家は毎年F1種を種苗業者から買う

■ 固定種
よく育ったものから種を採ることを繰り返しその土地に適応
形質の不揃いや生育速度のばらつきはある(多様性保持)
風味/味はよい
昔の野菜はすべて固定種だった
現在では利潤追求が目的ではない家庭菜園に適している

いずれにしろ農耕自体が人の手による人工的なものであり、その点では同じ…
F1種の何が問題なのか…

問題なのは雄性不稔…自然淘汰されるはずの異常遺伝子…通常は同種において花粉が雄しべから雌しべに到達して受粉する…今日のF1種は雄性不稔の母親に別種の父親の花粉を受粉させる…F1種の母親は異常…その遺伝子を引き継いでいる…問題となる事例はまだないらしいけど…

遺伝子組換えやIPS細胞から臓器を作ることはもう一歩先の技術であり、明らかに様々な問題が伴う…何が正しいのかを考えるとき、とりあえず「持続可能」は有力な優先事項…人はそれに逆行したがるところがある…