■ バクーニン 1814-1876 ロシア
マルクスとは同世代であり、はじめ同志であったが後に対立…第1インターナショナルは解体に至った…対立軸が明快になることで思想の輪郭も明確になっている
バクーニンは活動家でもあり、革命や蜂起に関わることも多かった…今日のアナキストのイメージを作った人なのかもしれない
▶︎無政府主義
どんな革命も結局上に立つものが支配層になるだけで変わらない…マルクスの共産主義も結果は同じ…共産主義は自由の否定である…
▶︎集産主義
国家が生産手段を所有する共産主義に対して、生産者(経営者と労働者)自ら直接運営/管理を行う
▶︎連邦/コミューン(革命自治体)
コミューンによる自治をベースに下から上への組織編成…マルクスが中央集権主義であるのに対してバクーニンは連合主義
▶︎政教分離/無神論
政治の場からも教育の場からも宗教は排除されるべき…神がいる限り自由は求められない
マルクス主義者は目指す共産主義への過程としてプロレタリア独裁(パリ・コミューンなど)を必要としたが、プルードンは国家として引き継がれる革命政府は必要ではなく、直ちに国家をなくしてこそ真の革命であるとした…また、革命において知識を持ったものは影響を与えつつも表に出ず要職にもつくべきではないとしている
プルードンが労働者の団結や暴力革命に否定的だったのに対してバクーニンは肯定的だった…活動は少々打算的なところもあり、失敗することも多かったが、即実行する熱い姿勢に惹かれる人も多かったようだ