Φιλοσοφία

構造主義(レヴィ=ストロース)

▶︎冷たい社会 未開社会 古くから変わらない生活を維持している社会
▶︎熱い社会 文明社会 発展と変化を繰り返す社会
▶︎野生の思考 いかなる社会に於いても人間に共通の思考
▶︎栽培された思考 科学的思考のこと
サルトルはマルクス主義者だ
マルクス主義にはストーリーがある
文明社会は歴史を経て共産主義へと至る…そのための改革は避けられない
その他の選択はありえない…
レヴィ=ストロースはそんなサルトルにNOを突きつけた
「熱い社会」に劣ることのない「冷たい社会」の提示
ムヒカ前大統領の言葉も合わせて考えるとわかりやすい気がする
少なくとも「熱い社会」が優れていると言えないことは分かる

親族や神話には隠された「構造」があるらしい
例外はあるが、概して普遍的といえる「構造」がある…
おそらく何らかの集合体には、ある種の恣意的差異を原理とする「構造」があるということではないか…言葉がそうであるように…
絶対的「真理」ではなく、相対的「構造」
根拠/原因/法則ではなく、規則/ルール
秩序を継続させるための「知恵」
固定された<主体ー客体>ではなく
複数の<主体ー客体>により輪郭を現す「規則」
神でも真理でもコギトでも唯物史観でもなく「規則」「知恵」…
それが「構造」ではないか…
数学的とはいえ、科学とまではいかない
限界があるからダメだとも言えない
ひとつの傾向を抽出する手法として考えるべきだろう
「構造」は「野生の思考」を説明するうえでのキーとなる概念だ

▶︎交叉イトコ婚 異性キョウダイの子供どうしの結婚
▶︎平行イトコ婚 同性キョウダイの子供どうしの結婚
▶︎インセストタブー 近親婚の禁止
親族は社会の基本単位であり、文明社会に於いても同じ
未開社会の基本構造は「インセストタブー」と「交換」にある
部族同士の「交換」は「もの」だけではなく「女性」もその対象である
「女性」の交換は規則により必ず「交叉イトコ婚」になる
シンプルに考えてみたら「MBD」と「FZD」になった
「交換」は恣意的に行われる…「交換のための交換」
実際はさらに複雑でクラインの群など出てくるが難しい…

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▶︎ヴァリアント 似通ったそれぞれの神話
▶︎神話素 神話内の細かい構成単位
▶︎置換 神話素の置き換え
▶︎置換群 ヴァリアントの群
▶︎ブリコラージュ 器用仕事…身近なもので即興的に新しい物を作ること
▶︎エンジニアリング 理論や設計図を必要とする西欧の物作りの方法
神話や呪術はブリコラージュによるものとしている
置換群の中で神話の「構造」が浮き彫りになるらしい

ところでレヴィ=ストロースは科学的思考を批判してはいないはずだ
対比させて「野生の思考」を説明すると同時に、科学的思考に特権はないとしただけだろう
構造主義そのものが科学的思考の産物だと思う
サルトルの実存主義を批判するときも、科学的思考を求めているように思える

実存主義そのものや、マルクス主義そのものが間違っているとも思わない
そしてもちろん野生の思考には興味がある…